パーソナルモニターシステムの核となるインプットモジュールとは?
「BEHRINGER POWERPLAY P16-I (CUEシステム)」は、最大16チャンネルの音声信号を取り込み、各ミュージシャンが手元で自由にミックスできるパーソナルモニター環境を構築するためのコアユニットです。アナログミキサーのダイレクトアウトやオーディオインターフェースからの出力を本機に集約し、独自のデジタルプロトコルを用いて各端末へ分配します。複雑な配線やルーティングに悩まされることなく、演奏者が真に求めるモニターバランスを提供するための入り口となる重要な機材です。
ミュージシャン自身がモニターバランスを構築できる設計思想
ライブやレコーディングの現場において、PAエンジニアがすべての演奏者のモニター要望にリアルタイムで応えることは多大な労力を伴います。本機を中心としたシステムは、「自分の音は自分で調整する」という設計思想に基づいています。これにより、エンジニアはメインミックスの構築に集中でき、ミュージシャンは自身の演奏に合わせて即座に音量やパンニングを調整可能になります。結果として、コミュニケーションのタイムラグによるストレスが解消され、パフォーマンスの質が飛躍的に向上します。
ULTRANETプロトコルによるシンプルで強固なシステム構築
本機の最大の特徴は、BEHRINGER独自の「ULTRANETプロトコル」を採用している点です。音声信号の伝送に標準的なCAT5e LANケーブルを使用し、非圧縮の24ビットデジタルオーディオを極めて低いレイテンシーで伝送します。さらに、フロントパネルに備えられた6つの出力ポートからは、音声だけでなく電源も同時に供給されるため、受信側のミキサーごとにACアダプターを用意する必要がありません。ステージ上のケーブルの乱雑さを解消し、スマートで安全な環境を提供します。
アナログとデジタルの両環境に柔軟に対応する入力アーキテクチャ
多様な音響システムにシームレスに組み込めるよう、本機はアナログとデジタルの両方の入力に対応しています。背面には16系統のTRSフォーンジャックを備え、従来のアナログコンソールからの出力を直接受け取ることができます。同時に、2系統のADATオプティカル入力も標準装備しており、デジタルミキサーやオーディオインターフェースからAD/DA変換を挟まずにクリアなデジタル信号を直接ルーティングすることが可能です。現場の機材環境に依存しない柔軟性が、プロフェッショナルから高く評価されています。
プロフェッショナルな現場での効率化とパフォーマンス向上
単なる音声の分配器にとどまらず、本機は音質の維持と運用効率の最大化を両立しています。各アナログ入力チャンネルには4段階のゲインスイッチが設けられており、入力ソースの出力レベルに合わせて最適なヘッドルームを確保できます。これにより、信号のクリッピングを防ぎ、常にクリアでダイナミックレンジの広い音声を後段へ送り出します。設営の迅速化、トラブルの低減、そして何より演奏者の満足度を高めるために、現代の音楽制作・ライブ現場において欠かせないソリューションとなっています。
2系統のADATオプティカル入力による完全デジタル伝送の実現
汎用的なアナログ入力に加え、2系統の8チャンネルADATオプティカル入力を標準装備しています。他社製のパーソナルモニターシステム(例:Aviom AN-16/i)がアナログ専用モデルとデジタルモデルで分かれているのに対し、本機は1台で両対応。オーディオインターフェースからAD/DA変換を挟まずに直接16chをデジタル伝送できるため、音質劣化を最小限に抑えます。
CAT5eケーブル1本で音声と電源を同時供給するULTRANET規格
独自のULTRANETプロトコルを採用し、標準的なCAT5e LANケーブル1本で16チャンネルの非圧縮デジタルオーディオと端末への電源(最大6台まで)を同時に供給可能です。他システムのように各ミキサーに個別のACアダプターを用意する必要がなく、ステージ上の配線が劇的にシンプルになります。レイテンシーも0.9ミリ秒未満と極めて優秀です。
4段階のゲインスイッチを各チャンネルに備えたアナログ入力部
背面のアナログ入力(TRSフォーンジャック)には、チャンネルごとに+22dBu、+4dBu、0dBu、-10dBVの4段階で切り替え可能なゲインスイッチを搭載しています。接続するミキサーのダイレクトアウトやキーボードの出力レベルに合わせて最適なヘッドルームを確保可能。入力信号のクリッピングを防ぎ、クリアなモニター音声を維持する重要な機能です。
LANケーブルを含めたフルセットでのレンタルで即日導入が可能
複雑なネットワーク構築が不要なのが本機の強みですが、レンタル時には長尺のCAT5eケーブルや必要な接続ケーブル類がセットになっているため、別途ケーブルを購入するコストを削減できます。週末のライブや数日間のレコーディング合宿など、短期間の利用において、手元に届いたその日からすぐにパーソナルモニター環境を構築できるのは大きなメリットです。
Q: BEHRINGER POWERPLAY P16-Iを使用するには専門的なネットワーク知識が必要ですか?
A: いいえ、IPアドレスの設定やルーターは不要です。ULTRANETは専用プロトコルであり、CAT5eケーブルを対応機器(P16-Mなど)に直接接続するだけで自動的に音声と電源がリンクします。
Q: レンタルセットにはミキサー(P16-M)や接続用のLANケーブルは含まれますか?
A: P16-I単体のレンタルには含まれません。パーソナルモニターシステムとして使用するには、別途P16-M(パーソナルミキサー)とCAT5eケーブルを必要な台数分レンタルしていただく必要があります。
Q: アナログミキサーのインサート端子から直接P16-Iに音声を入力できますか?
A: インサート端子から信号を取る場合は、半挿しにするか、専用のインサートケーブル(TipとRingをショートさせたもの)を使用する必要があります。基本的にはダイレクトアウト端子からの接続を推奨します。
Q: Aviomなどの他社製パーソナルモニターシステムと互換性はありますか?
A: 互換性はありません。P16-IはBEHRINGER独自のULTRANETプロトコルを使用しているため、受信側には同社のP16-MやULTRANET対応スピーカーを使用する必要があります。
Q: P16-IのADAT入力を使用する場合、サンプリングレートの制限はありますか?
A: はい、P16-IのADAT入力は44.1kHzおよび48kHzのサンプリングレートに対応しています。96kHzなどのハイサンプリングレートで出力されたADAT信号は正しく認識されません。
Q: 1台のP16-Iから何台のP16-Mに電源と音声を供給できますか?
A: P16-Iのフロントパネルにある6つのULTRANETポートを使用し、最大6台のP16-Mへ直接電源と音声を供給可能です。それ以上接続する場合はP16-D(ディストリビューター)が別途必要です。
Q: レンタル利用中にシステムを拡張したくなり、期間を延長することは可能ですか?
A: はい、機材の空き状況によりますが、マイページからレンタル期間の延長手続きが可能です。追加のP16-MやP16-Dが必要になった場合の追加レンタルも承っております。
Q: アナログ入力とADAT入力を同時に混在させて使用することはできますか?
A: 可能です。フロントパネルのスイッチで、チャンネル1-8、およびチャンネル9-16のブロックごとに、アナログ入力とADAT入力のどちらをソースとするかを選択できます。
個別に音を返せて
演者が好きに音量を決めれるから
重宝してます。
LAN1本で繋がるのもありがたい!