Roland VC-1-DLとは
Roland VC-1-DLは、SDIとHDMIの双方向変換に対応し、高精度なフレームシンクロナイザーとビデオ・オーディオディレイ機能を搭載したマルチフォーマット・ビデオリレー・コンバーターです。映像と音声を最大4.5フレームまで独立して遅延調整できるため、ライブ配信やステージ演出で問題となるリップシンク(映像と音声のズレ)を正確に補正できます。さらに、長距離伝送時の減衰を抑えるリクロッカー機能やオーディオのエンベデッド/ディエンベデッドにも対応しており、プロの現場における安定した映像変換とタイミング調整を1台で実現します。
この商品がおすすめの人
- リップシンクのズレに悩む配信オペレーター:スイッチャー等の映像処理で発生する表示遅延と音声を一致させたい方におすすめです。
- 複数ディスプレイを運用するイベント演出担当者:モニターごとの表示タイミングの差異を整え、統一感のある映像演出を行いたい方に適しています。
- SDI機器とHDMI機器を相互接続したい現場技術者:双方向変換に加え、エンベデッド音声の分離や追加を行いたい方に最適です。
おすすめの用途
- 映像信号変換:3G-SDI/HD-SDI/SD-SDIとHDMIの相互変換をロスレスかつ安定して行いたい現場に適しています。
- 映像伝送:リクロッカーを搭載しているため、長距離のSDIケーブル伝送による信号減衰をカバーしたい中継現場に役立ちます。
- イベント映像演出:プロジェクターとPAシステムの出力タイミングのズレ補正や、複数モニターの表示同期に効果を発揮します。
Roland VC-1-DLをレンタルする際の注意点
レンタル前に確認したいこと
- 本体側面のディップスイッチで設定を変更する仕様です。運用予定の入出力モードやディレイ設定がディップスイッチで対応可能か事前にご確認ください。
- 対応する映像解像度・フレームレート(3G-SDI、HD-SDI、SD信号など)がお手持ちの接続機器と合致しているか確認してください。
スペック・機能上の注意点
- 音声のみの遅延処理を行う場合でも映像信号の入力が必須となります。オーディオ信号単独では動作しませんのでご注意ください。
- 同期信号入力(FS機能)を使用しない場合は映像自体の内部遅延は発生しませんが、ディレイ機能を有効にした際は設定したフレーム数分の遅延が発生します。
- 最大遅延量はビデオ・オーディオともに最大4.5フレームまでとなります。それ以上の大幅な遅延補正には対応していません。
使用前に準備・確認したいこと
- 背面に記載されたMODE一覧や取扱説明書を参照し、ディップスイッチのピン設定を現場のシステム要件に合わせて正しくセットしてください。
- 給電用の付属ACアダプターが抜け落ちないよう、設置場所のケーブル取り回しをあらかじめ確保してください。
レンタル商品に含まれていないもの
おすすめオプション
- 利用条件によって必要:HDMIケーブル — 接続機器の配置距離に合わせた予備・延長用のHDMIケーブルです。
- 利用条件によって必要:BNCケーブル(HD-SDI) — 安定した長距離映像伝送やスイッチャー間接続を行うために役立ちます。
- あると便利:小型モニター — コンバーターからの出力映像や同期状態を現場で即座にチェックする際に便利です。
Q: 使用にあたり専用のソフトウェアやPCの接続は必要ですか?
A: 基本的なSDI/HDMIの変換やディレイ量の調整は、本体側面のディップスイッチのみで設定可能です。より詳細なオーディオルーティング等を行いたい場合のみ、PCとUSB接続して専用の「VC-1 RCS」ソフトウェアを使用します。
Q: レンタルセットには何が含まれますか?
A: VC-1-DL本体に加え、専用のACアダプター、電源コードが標準で含まれています。SDIケーブルやHDMIケーブルは付属しておりませんので、使用環境に応じた長さのものを別途ご用意いただくか、追加でレンタルをお願いします。
Q: Blackmagic製のスイッチャー(ATEMシリーズ)と組み合わせて使用できますか?
A: はい、問題なく使用可能です。ATEMスイッチャーに入力する前の段階で本機を挟むことで、HDMI出力のカメラ映像をSDIに変換しつつ、音声の遅延を補正してスイッチャーに送るという運用が非常に一般的です。
Q: ビデオディレイとオーディオディレイは独立して設定できますか?
A: はい、独立して設定可能です。映像のみを遅らせる、音声のみを遅らせる、あるいは両方を異なるフレーム数で遅らせるといった柔軟な設定ができ、最大4.5フレーム(またはフィールド)までの微調整に対応しています。
Q: リハーサルでディレイ量を確認しながらリアルタイムに変更できますか?
A: 本体のディップスイッチを変更した瞬間に設定が反映されるため、出力映像とモニター音声を確認しながら直感的にリップシンクのズレを調整していくことが可能です。PCソフトを使えばさらに細かいミリ秒単位の調整も行えます。
Q: 4K解像度の映像信号の入出力には対応していますか?
A: いいえ、本機は3G-SDIおよびフルHD(1080p、最大60fps)までのHDMI信号に対応しています。4K信号を入力すると正常に認識・変換されませんので、4K環境でのご利用を検討されている場合は上位機種をお選びください。
Q: 現場でのトラブルに備えて、利用途中でレンタル期間を延長できますか?
A: はい、次の予約が入っていない場合に限り、マイページから簡単にレンタル期間の延長手続きが可能です。長引く収録や、急遽別日のイベントでも使用したくなった場合などに柔軟に対応いたします。
Q: バッテリー駆動は可能ですか?別途用意すべきアクセサリは?
A: 本機はACアダプターでの駆動が基本となります。屋外などコンセントがない環境で使用する場合は、AC出力が可能なポータブル電源を別途ご用意いただく必要があります。本体にバッテリーを内蔵・装着する機能はありません。
映像入力端子: SDI (BNCタイプ) ×1、HDMI (Type A) ×1
映像出力端子: SDI (BNCタイプ) ×1、HDMI (Type A) ×1
オーディオ入出力: アナログオーディオ入力 (RCAピン) ×1ペア、アナログオーディオ出力 (RCAピン) ×1ペア、デジタルオーディオ入力 (同軸) ×1
対応ビデオフォーマット (SDI): 3G-SDI、HD-SDI、SD-SDI (最大1080/60p)
対応ビデオフォーマット (HDMI): 最大1080/60p、PCフォーマット非対応
ディレイ機能: オーディオ/ビデオ独立設定可能、最大4.5フレーム (オーディオのみの場合は最大4.5フレーム相当の時間)
フレームシンクロナイザー (FS): 搭載
電源: DC 9V (ACアダプター)
消費電力: 4W
外形寸法: 150 (幅) × 130 (奥行) × 30 (高さ) mm
質量: 500g (本体のみ)
ライブ配信において、ワイヤレスと有線接続のカメラを混ぜる場合に必須となる品です。現在、同価格帯で競合製品はなく、とても重宝しています