Libec RSシリーズ
無段階カウンターバランスシステムに、低温特性を兼ね備えた可変式トルクシステム。「RS」は、Libecの高い技術と品質に裏付けされた高性能・高機能モデルです。
カウンターバランス
カウンターバランスの重要性

使用するカメラに適したヘッドを選ぶ際に最も重要な事が、カウンターバランスの適正を判断することです。カウンターバランスとは、ティルト動作時にカメラが傾こうとする力に対してそれをちょうど打ち消す力を発生させ、いかなるティルト角度でもヘッドとカメラが釣りあった状態を保つ重要な機能のひとつです。完全なカウンターバランスの状態では、ヘッドから手を離してもカメラを静止させることができ、撮影時のストレスを軽減し正確なカメラコントロールが可能になります。
RSのカウンターバランス性能

RSではカメラの重さと角度に応じて常に適正な力を供給し、いかなるティルト角度においてもカメラを瞬時に静止することのできるカウンターバランスシステムを実現しました。このカウンターバランスシステムには、特殊なスプリングが使用されています。スプリングの力がカメラの重量より弱ければカメラは傾き、逆にスプリングの力が強ければカメラは反発して跳ね返ってしまいます。
RSはヘッドの外側より、カウンターバランス調整ツマミによって内部のスプリングの力を一定範囲内で自由に微調整できる“無段階カウンターバランス”を採用しました。これにより、複数の異なる重さのカメラを一台のヘッドで完全なカウンターバランスの状態で使用できます。
カウンターバランスチャートでカメラに最適なヘッドを判断
使用するカメラやアクセサリーとヘッドのカウンターバランスの適正は、実際にカメラを搭載して判断するのが最も正確ですが、カウンターバランスチャートでもおおよその判断が可能です。カウンターバランスチャートは、縦軸が重心高、横軸が搭載重量(カメラやアクセサリーの総重量)を表します。
この2つの要素の相対関係から、使用するカメラに対してどのヘッドが適正であるかを判断することができます。チャートの2つの曲線の間が、カウンターバランス調整ツマミを回して調整できるカウンターバランス範囲となります。
目安となる重心高は、標準的なレンズ、マイクならびにバッテリーを使用した状態で、ショルダータイプのカメラは約125mm、ハンドヘルドタイプのカメラで約75mmになります。レンズやカメラ背部のバッテリー交換で重量が増えても重心の高さは大きく変わりませんが、カメラ上部にライトやモニターなどを装着する場合は、重心の高さが変化しますので注意が必要です。
ヘッドの最上部からカメラの重心までの距離を高重心といいます。この距離が短いほど搭載できる重量が大きくなります。
RH25D カウンターバランスチャート

カウンターバランスのノブを最大まで回した場合は、ティルト角度が±40゜迄に制限されます。
正しいカウンターバランスの合わせ方
STEP1

カメラをヘッドに取り付け、ティルト切替ツマミをフリーポジション(ゼロ)した後、スライドプレートを前後に移動させてカメラのバランスが取れた位置でスライドプレートをロックします。
*カメラの前後バランスの確認・調整をする際は、必ずカメラを手で支えながら行ってください。
STEP2

カメラの重量に合わせてカウンターバランス調整ツマミを廻しカメラと スプリングの力が釣り合うよう調整します。カメラが前後に傾くようなら カウンターバランスを強め、逆にカメラが跳ね返るようならカウンター バランスを弱めます。
STEP3

完全なカウンターバランスが得られるようにスライドプレートの前後 位置を微調整し、どの角度でもカメラが静止できる状態になれば、パン&ティルト切替ツマミを好みのポジションに設定して使用開始です。
Libec RS-250Dの仕様
カウンターバランス範囲 |
1.8~5kg (重心高100mm) |
最大搭載重量 |
6kg |
カウンターバランス切替 |
無段階 |
トルク切替 |
2段階 |
ティルト角度 |
+90° / -70° |
重量 |
6kg |
高さ |
55~165cm |
ボール径 |
75mm |
三脚段数 |
3段 |

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一部旧型のRS-250R(1台)が在庫にふくまれています。
Libec RS-250D メーカーサイト
http://www.libec.co.jp/products/rs/RS-250D.html
イベントホールスタジオで2階からの撮影で使用
水準器の真下にLEDランプのスイッチがあり、会場が暗くても水平を確認できるのが心強い。加えて、パン棒は長さの調整が可能で、隣りにぶつからないようにできるのが地味ながら良い仕様です。
またサイト上にカウンターバランスの合わせ方についても記載されている点が最も高評価ポイントです。