DJIの空撮用の映像伝送技術をもとに生まれたDJI Transmissionは、映像レシーバー、モニター、コントローラー、レコーダーを組み合わせた一体型ソリューションを提供します。
Roninシリーズ製品やDJI Master Wheelsとの使用を想定して設計されているため、完全に統合された画期的な伝送性能を発揮し、映像業界に革新をもたらします。
DJI Transmission(スタンダード コンボ)
DJI 映像トランスミッターとDJI 映像レシーバーを同梱。このコンボは、長距離かつ低遅延の伝送を実現し、制作モニターと使用する場合に、特に適しています。また、フラクショナル フレームレートでの映像出力に対応したことに加えて、SDI経由でメタデータの伝送にも対応しています。
HDライブ映像を長距離伝送
DJI Transmissionは、O3 Pro映像伝送技術を採用し、最大伝送距離6 km[1]の地上伝送を実現します。また、最大ビットレート40Mbpsでの1080p/60fps動画伝送や16-bit 48 kHzでのライブ音声モニタリングに対応。スケールの大きな撮影現場でも、高品質の映像・音声遠隔モニタリングを可能にします。
終点間の超低遅延伝送
映像トランスミッターとレシーバー内蔵の遠隔高輝度モニターには、DJI Ronin 4Dと同じチップが採用されています。接続性能が最適化され、ALEXA Mini LFのようなシネマカメラとペアリングする時でも、終点間の超低遅延伝送を実現します。
シームレスな自動周波数ホッピング
O3 Pro映像伝送技術は、従来の2.4 GHzと5.8 GHzの周波数帯に加え、DFS(動的周波数選択)*を追加。最大23チャンネルから選べるので、プロの撮影クルーは、現地の規制を遵守した、干渉のない伝送チャンネルを利用できます。また、DJI Transmissionは、3種類の周波数帯間の自動周波数ホッピングに対応し、電磁環境を自動的にスキャンして、最適な無線チャンネルに切り替えます。
さらに、内蔵の周波数掃引ツールを使って、最適なチャンネルを手動で選択して、デバイス間の干渉を回避することもできます。
1つのトランスミッターから複数同時受信
高輝度遠隔モニターと映像レシーバーは、共に、1つのトランスミッターから複数のレシーバーへ映像と音声を伝送することができ、2種類の伝送モードで利用できます。
デフォルトの配信モードでは、受信レシーバー数の上限がなく、現場で照明、美術、メイクアップを担当する複数のチームで撮影を行う場合など、リアルタイムでモニタリングするのに便利で、効率性を高めます。同様に、ライブ映像のビットレートと入力映像のビデオ コーデックをリアルタイムで表示できます。
モニタリングするカメラ インデックスを切り替えたい場合、伝送チャンネルを確認する必要はなく、単純に該当するインデックスを選択するだけでよく、撮影効率を大幅にアップすることができます。
多様な設定が可能
メタデータの伝送
DJI 映像レシーバーは、SDI経由のカメラ メタデータ伝送に対応しています。ARRIやREDなどの主要なシネマカメラと併用すると、ファイル名、タイムコード、記録トリガー、カメラ設定(シャッター速度、ISOなど)、レンズ情報(絞り、焦点距離)などの情報を、レシーバーからモニターやQTAKEに伝送でき、ディレクター、映像作家、デジタイメージング テクニシャンたちは撮影の詳細情報を現場で受け取れます。
暗号化された安全な映像伝送
DJI Transmissionは、安全性の高いペアリング機能とAES 256-bit暗号化技術に対応し、ユーザー情報への不正アクセスを防ぎます。また、DJIが独自開発したチップと伝送プロトコルにより、DJI Transmissionは非常に高い安全性を確保し、撮影した映像を保護します。
仕様
重量 |
DJI 映像トランスミッター:約350 g(アンテナ除く) |
|
DJI 高輝度遠隔モニター:約727 g(アンテナ除く) |
DJI 映像レシーバー:約350 g(アンテナ除く) |
サイズ |
DJI 映像トランスミッター:127×87×26 mm(長さ×幅×高さ、アンテナ除く) |
|
DJI 高輝度遠隔モニター:213×135×51 mm(長さ×幅×高さ、アンテナ除く) |
DJI 映像レシーバー:127×87×26 mm(長さ×幅×高さ、アンテナ除く) |
動作周波数 |
DJI 映像トランスミッターを、DJI 高輝度遠隔モニターと併用する場合: 非DFS周波数帯: 2.400〜2.484 GHz 5.150〜5.250 GHz 5.725〜5.850 GHz
DFS周波数帯: 5.250〜5.350 GHz 5.470〜5.600 GHz 5.650〜5.725 GHz
DJI 映像トランスミッターを、DJI 映像レシーバーと併用する場合: 非DFS周波数帯: 2.4000~2.4835 GHz 5.150〜5.250 GHz 5.725〜5.850 GHz
DFS周波数帯: 5.250〜5.350 GHz 5.470〜5.725 GHz 現地の法規制により、一部の国・地域では、5.1/5.2/5.8 GHz周波数帯が使用できない、または、5.1/5.2 GHz周波数帯が屋内でのみ利用可能である場合があります。詳細については、現地の法律や規制を確認してください。5.600〜5.650 GHzは使用しません。(日本国内では、5.8 GHz帯は使用不可) |
伝送電力(EIRP) |
DJI 映像トランスミッターを、DJI 高輝度遠隔モニターと併用する場合: |
|
2.400~2.484 GHz: |
<33 dBm (FCC) |
<20 dBm (SRRC/CE/MIC(日本)) |
|
5.150〜5.250 GHz: |
<23 dBm (FCC/SRRC/MIC(日本)) |
|
5.250〜5.350 GHz: |
<30 dBm (FCC) |
<23 dBm (SRRC/MIC(日本)) |
|
5.470〜5.600 GHz、5.650〜5.725 GHz: |
<30 dBm (FCC) |
<23 dBm (CE/MIC(日本)) |
|
5.725〜5.850 GHz: |
<33 dBm (FCC/SRRC) |
<14 dBm (CE) |
|
DJI 映像トランスミッターを、DJI 映像レシーバーと併用する場合: |
2.4000~2.4835 GHz: |
<33 dBm (FCC) |
<20 dBm (SRRC/CE/MIC(日本)) |
|
5.725〜5.850 GHz: |
<33 dBm (FCC) |
<14 dBm (CE) |
<23 dBm (SRRC) |
最大帯域幅 |
40 MHz |
最大ビットレート |
40 Mbps |
消費電力 |
DJI 映像トランスミッター:11 W |
|
DJI 映像レシーバー:9 W |
電源電圧 |
6 ~ 18 V |
出力電圧 |
出力ポート:6 ~ 18 V |
動作時間 |
DJI 映像トランスミッター:3時間40分 |
|
室温(25℃)環境下で、完全に充電されたWB37インテリジェントバッテリーを使用して測定。 |
|
DJI 高輝度遠隔モニター:2時間 |
室温(25℃)環境下で、完全に充電されたWB37インテリジェントバッテリーを使用して測定。 |
|
DJI 映像レシーバー:3時間50分 |
WB37インテリジェント バッテリーが完全に充電された状態で、DJI映像トランスミッターを使用し、室温25℃の環境でテストした測定値です。 |
入力動画フォーマット |
DJI 映像トランスミッター: |
|
1080p:23.98/24/25/29.97/30/50/59.94/60fps |
720p:50/59.94/60fps |
出力動画フォーマット |
DJI 映像トランスミッターを、DJI 高輝度遠隔モニターと併用する場合: |
|
1080p:23.98/24/25/29.97/30/50/59.94/60fps |
720p:50/59.94/60fps |
DJI 映像トランスミッターのみ、フラクショナルフレームレートやループアウトの映像入力に対応しています。DJI 高輝度遠隔モニターとDJI 遠隔モニター 拡張プレートは、フラクショナル フレームレートでの映像表示または映像出力に対応していません。 |
|
DJI 映像トランスミッターを、DJI 映像レシーバーと併用する場合: |
1080p:23.98/24/25/29.97/30/50/59.94/60fps |
720p:50/59.94/60fps |
|
DJI Ronin 4D 映像トランスミッターを、DJI 映像レシーバーと併用する場合: |
1080p:24/25/30/50/60fps |
入力音声フォーマット |
SDI(エンベデッド対応)、HDMI(エンベデッド対応) |
出力音声フォーマット |
PCM |
映像伝送システム |
O3 Pro |
映像伝送遅延 |
70 ms |
|
1080p/60fps動画を撮影時に測定。 |
動画コーディング形式 |
H.264 |
最大伝送距離 |
6 km (FCC) |
|
4 km (CE/SRRC/MIC(日本)) |
障害物や電波干渉のない、開けた環境で測定された値です。 |
動作環境温度 |
-10℃~45℃ |
|
WB37インテリジェントバッテリー使用時は、0℃を超える動作環境温度で使用することをお勧めします。0℃以下の温度で使用する時は、バッテリーを温めておくことをお勧めします。 |
ミラーリング操作モード対応 カメラモデル |
Sony製カメラ ZV1/A7 III/A7S III/A7M III/A7R III/A7R IV/A7 IV/FX3/A7S II/A6600/A6400 とブラビアリンク(HDMI機器制御)に対応している全てのSony製カメラ。 |
DJI Transmission(スタンダードコンボ)【DT1011】