DJI Transmissionとは
DJI Transmissionは、独自のO3 Pro伝送技術を採用し、最大4 km(日本国内基準/障害物や電波干渉のない環境。FCC基準では最大6 km)の長距離・超低遅延伝送を実現するプロ仕様のワイヤレス映像伝送装置です。本製品(スタンダードコンボ)は映像トランスミッターと映像レシーバーで構成され、最大1080p/60fpsの高画質映像伝送に加え、SDI経由でのカメラメタデータ伝送やフラクショナルフレームレート出力に対応しています。映画・CM撮影や中継現場において、制作モニターへの安定したワイヤレス伝送環境を構築したい制作チームに最適なシステムです。
この商品がおすすめの人
- 映画・ドラマ・CMなどの映像制作クルー:SDIメタデータ伝送やタイムコード連携、超低遅延でのモニタリング環境を求める方に適しています。
- 中継やイベント配信を行うオペレーター:電波干渉の多い現場でも、DFSを含む自動周波数ホッピングにより安定した長距離映像伝送を行いたい現場に向いています。
- ディレクターやクライアントへの映像共有を効率化したい方:受信端末数に制限のない配信モードを活用し、現場内の複数モニターへ同時に映像を届けたいチームにおすすめです。
おすすめの用途
- ワイヤレス映像伝送:広大なロケーションや屋外イベント、ジンバル・特機撮影時でも、ケーブルの制約を受けずに安定した高画質映像を伝送できます。
- 映像モニタリング:ディレクターモニターや制作ベースへ超低遅延(約70ms)で映像を届け、リアルタイムでのピント確認や演出指示を円滑に行えます。
DJI Transmissionをレンタルする際の注意点
レンタル前に確認したいこと
- 日本国内での最大伝送距離は電波法の基準により最大4 km(障害物や電波干渉のない開けた環境)となります。使用場所の障害物や電波環境によって伝送距離は変動します。
- 日本国内の法規制により、5.8 GHz帯の周波数は使用できません。国内利用時は2.4 GHz帯およびDFS対応の5 GHz帯での運用となります。
- 本セットに同梱されている受信機は「DJI 映像レシーバー」です。DJI 高輝度遠隔モニター(画面付きレシーバー)は含まれていませんので、映像確認には別途外部モニターが必要です。
スペック・機能上の注意点
- 対応入力解像度は最大1080p(60fpsまで)および720p(60fpsまで)です。4K信号の直接入力・伝送には対応していませんので、カメラ側の出力設定を1080p以下に設定してください。
- 付属のWB37バッテリー使用時の動作時間は、トランスミッターが約3時間40分、レシーバーが約3時間50分(室温25℃環境)です。長時間の撮影では予備バッテリーや外部電源の確保が必要です。
- 0℃以下の寒冷地でWB37バッテリーを使用する場合は、性能低下を防ぐため事前にバッテリーを温めてから使用することが推奨されています。
使用前に準備・確認したいこと
- カメラやモニターとの接続端子(SDIまたはHDMI)を確認し、接続機器に応じた配線を行ってください。
- 本体起動後、周囲の電波状況に応じて最適なチャンネルが自動選択されますが、電波干渉が疑われる場合は内蔵の周波数掃引ツールを用いて手動で安定したチャンネルを選択してください。
- 複数のレシーバーを使用する場合は、用途に応じて「制御モード」または「配信モード」の設定を確認・変更してください。
レンタル商品に含まれていないもの
- 別途必要:外部モニター — レシーバー側には画面が搭載されていないため、映像を確認するための制作モニターやフィールドモニターが別途必要です。
- 利用条件によって必要:HDMIケーブル — 付属の映像ケーブルはSDIケーブル(0.5m)1本のみのため、HDMI端子でカメラやモニターと接続する場合は別途必要となります。
- 利用条件によって必要:NP-F970L 8400mAh バッテリー 2本 + 専用充電器 — 本機にはNP-Fバッテリーアダプターが付属していますが、NP-Fバッテリー本体は付属しないため、NP-F規格で長時間駆動させる場合に必要となります。
おすすめオプション
Q: 日本国内での使用において電波法上の資格や申請は必要ですか?
A: 本製品は技術基準適合証明(技適)を取得しており、一般的な使用において特別な免許や資格は不要です。ただし、DFS帯域を使用する際は屋外での利用に一部制限がある場合があるため、取扱説明書の指示に従ってください。
Q: レンタルセットには駆動用のバッテリーが含まれていますか?
A: はい、送信機・受信機を駆動するためのWB37インテリジェントバッテリーと充電ハブが標準で付属しています。長時間の撮影が予想される場合は、オプションで予備バッテリーの追加レンタルをおすすめします。
Q: Teradek Boltシリーズと比較して、どのような現場に向いていますか?
A: DJIのエコシステム(Roninジンバルなど)と連携してメタデータ伝送を行う現場に最適です。また、電波干渉の激しい環境で自動的にチャンネルを切り替える機能が強力なため、ロケやライブ配信での安定性を重視する用途に向いています。
Q: トランスミッター1台に対して、複数のレシーバーを接続することは可能ですか?
A: はい、Broadcast(配信)モードを使用することで、1台のトランスミッターから複数のレシーバーへ同時に映像を送信することが可能です。大規模な現場で複数の部署が別々のモニターで映像を確認したい場合に便利です。
Q: 実際の撮影現場でのバッテリー持続時間はどのくらいですか?
A: WB37バッテリーを使用した場合、トランスミッターは約3時間半、レシーバーは約4時間の連続稼働が目安です。気温や電波状況により変動するため、1日のロケではD-Tap給電などの電源対策を推奨します。
Q: 映像の遅延(レイテンシー)はどの程度ですか?ライブ配信に影響しますか?
A: 伝送遅延は最小で約68ミリ秒と非常に低く抑えられています。一般的なライブ配信において映像と音声のズレが問題になることはほとんどありませんが、シビアな音楽ライブ等ではスイッチャー側での微調整をご検討ください。
Q: 利用途中でレンタル期間を延長することはできますか?
A: はい、機材の空き状況によりますが、マイページから延長手続きが可能です。ただし、次の予約が入っている場合は延長をお断りすることがあるため、余裕を持った期間でのレンタルをおすすめします。
Q: SDIとHDMIの同時出力は可能ですか?
A: はい、レシーバーからはSDIとHDMIの両方から同時に映像信号を出力することができます。SDIをディレクター用の大型モニターに、HDMIをクライアント用の小型モニターに接続するといった柔軟な運用が可能です。
映像伝送技術: O3 Pro
最大伝送距離: 約6km(FCC)、約4km(CE/SRRC/MIC 日本国内)※障害物や電波干渉のない場合
最大映像解像度・フレームレート: 1080p / 60fps
伝送遅延: 約68ms(1080p/60fps時)
対応周波数帯: 2.4000~2.4835 GHz、5.150~5.250 GHz、5.250~5.350 GHz、5.470~5.725 GHz、5.725~5.850 GHz ※日本国内は一部制限あり
トランスミッター インターフェース: 3G-SDI入力、HDMI 1.4b入力、3G-SDIループアウト、USB-C
レシーバー インターフェース: 3G-SDI出力 ×2、HDMI 1.4b出力 ×1、USB-C
電源入力: WB37バッテリー、NP-Fバッテリー(アダプター使用)、DC IN(6.8V~17.0V)
重量: トランスミッター 約350g / レシーバー 約350g(アンテナ含まず)
動作環境温度: -10℃ ~ 45℃
マリンスポーツのライブ配信で使用しました。
陸から2km程度離れた沖に停泊している船上のカメラからの映像をtransmissionを使用して配信ブースへ伝送。
レース前の状況、スタート、ゴールの状況が中継できて満足しています。
ただ、付属のUSB充電器での給電が上手く使用できず、常時バッテリー運用になりました。使い方が悪かったのか。今回は長時間の使用では無かったので良かったですが、送信機、受信機のどちらかしか使用できないのでしょうか?あと船は目視で小さくですが、見えるぐらい見通しは良かったのですが、時々、電波が悪くなることがありました。ただ、それを差し引いても中継できるソースが増えたことはかなり満足しています。