BlackmagicDesign Ultimatte 12 HDとは
BlackmagicDesign Ultimatte 12 HDは、放送クオリティのリアルタイムキーイングと合成を可能にする高性能なリアルタイム合成プロセッサーです。独自の新しいアルゴリズムと高度なカラーサイエンスにより、髪の毛などの繊細なエッジ処理や優れた色分解、スピル抑制を実現します。高性能な3G-SDIを搭載し、HD解像度でのバーチャルセット運用やライブアクション合成を極めて自然な画質で行えます。全入力にリシンク(再同期)機能を備え、安定したシステム構築が可能です。
この商品がおすすめの人
- 高精度なグリーンバック合成を行いたい配信者・映像制作者:境界線の緑の反射(スピル)や影、半透明のオブジェクトを綺麗に残して合成したい方に適しています。
- バーチャルスタジオや生放送を運用するオペレーター:遅延のないリアルタイム処理で、出演者とグラフィックを違和感なく合成したい方におすすめです。
- コンパクトな機材でプロ仕様のキーヤーを導入したい現場:ラックマウント1/2Uサイズのコンパクト設計で、中継車や省スペースなスタジオでも扱いやすい機材です。
おすすめの用途
- クロマキー合成:高度なエッジ処理と色分解により、髪の毛やガラスなどの透過物も自然にキーイングできます。
- 放送:ニュース番組や情報番組などのバーチャルセット合成において、放送基準の高品質な映像処理を実現します。
- ライブプロダクション:リアルタイムでカメラ映像と背景CGを合成し、遅延のないライブ配信やイベント演出が可能です。
BlackmagicDesign Ultimatte 12 HDをレンタルする際の注意点
レンタル前に確認したいこと
- 対応解像度はHD(最大1080p60)までです。4K映像の入出力には対応していませんので、現場の映像フォーマットをご確認ください。
- 映像入出力端子は3G-SDI(BNC端子)のみです。HDMI端子は搭載されていないため、HDMI出力のカメラやPCを接続する場合はコンバーターが必要です。
スペック・機能上の注意点
- 詳細なキーイングパラメータの調整や設定を行うには、ネットワーク接続されたPC(Ultimatte Software Control)または専用コントローラーが必要です。本体フロントパネルのノブやボタンのみでは詳細設定に制限があります。
- フォアグラウンド、バックグラウンド、マットなど、合成に必要な各系統のSDI入出力を正しく配線・ルーティングする必要があります。
使用前に準備・確認したいこと
- 操作に使用するPC(WindowsまたはMac)に、あらかじめメーカー公式サイトよりUltimatte Software Controlをインストールし、同一ネットワークまたは有線LANで通信できる設定を行ってください。
- スタジオ内のグリーンバックまたはブルーバックの照明が均一に当たっているか事前に確認・調整してください。
レンタル商品に含まれていないもの
- 別途必要:SDIケーブル(BNC) — カメラやスイッチャー、モニターとの映像入出力接続に必須となります。
- 利用条件によって必要:LANケーブル — PCから「Ultimatte Software Control」を用いて本体を設定・制御する場合に必要です。
- 利用条件によって必要:Windows PC — ソフトウェアコントロールを実行するためのPCです。
- 利用条件によって必要:HDMI to SDI コンバーター — HDMI出力のみのカメラやパソコン画面を背景・前景として入力する際に必要です。
おすすめオプション
Q: 機器の操作や設定に専門的な映像技術の資格は必要ですか?
A: 資格は不要ですが、SDIルーティングやクロマキー合成の基礎知識があることが望ましいです。本機には自動で最適な合成設定を行う機能が搭載されているため初心者の方でも扱いやすいですが、微調整には専用ソフトウェアの操作への慣れが必要です。
Q: レンタルセットには本体以外に何が含まれますか?
A: 本体および電源ケーブルに加え、詳細な設定を行うための専用コントロールソフトウェアがインストールされたノートPC、PC接続用のLANケーブルが標準で付属します。映像入力用のSDIケーブルやカメラ本体は別途ご用意ください。
Q: ATEM MiniシリーズなどのHDMI出力カメラと直接接続できますか?
A: 本機の入出力端子はすべて3G-SDI(BNC端子)仕様となっています。そのため、HDMI出力のみを持つカメラやPCの映像を入力する場合は、別途「HDMI to SDIコンバーター」が必要です。変換器とBNCケーブルの追加手配をお願いします。
Q: ATEMスイッチャーに内蔵されているクロマキー機能と比較してどう違いますか?
A: ATEM内蔵のキーヤーは汎用的な処理を行いますが、本機は合成専用に設計されたハードウェアです。特に、風でなびく髪の毛の細い線や透明な物体、被写体に反射したグリーンの除去において、エッジの不自然さがない放送局レベルの合成結果を出力できます。
Q: 利用途中でプロジェクトが延びた場合、レンタル期間を延長できますか?
A: はい、次の予約が入っていない場合に限り、Webサイトのマイページから簡単にレンタル期間の延長手続きが可能です。他のお客様のご予約がすでに入っている場合は延長をお断りすることがございますので、余裕を持った期間での事前予約をおすすめします。
Q: 4K解像度の映像入力や合成処理には対応していますか?
A: 本モデル(HD版)は最大1080p60までのHDフォーマット専用機となります。4K(2160p)の映像信号を入力しても処理できません。4K解像度でのワークフローが必要な場合は、上位モデルである「Ultimatte 12 4K」のレンタルをご検討ください。
Q: グリーンバックの照明にムラがあっても綺麗に合成できますか?
A: 本機は高度なカラーサイエンスを備えており、多少の照明ムラや影があっても背景を均一に補正して綺麗に抜くことができます。ただし、極端に暗い部分やシワがある場合は限界があるため、可能な限り均等に光を当てる基本的なライティングを行うことが重要です。
Q: ライブ配信などの長時間の業務用途において熱暴走の心配はありますか?
A: 本機は放送局のラックマウント環境で24時間365日稼働することを前提に設計されたプロ仕様のハードウェアであり、優れた冷却機構を備えています。常温の屋内スタジオ環境であれば、長時間のライブ配信でも熱による処理落ちが発生することなく安定して動作します。
SDIビデオ入力: 5系統(10-bit 3G-SDI、SD/HD自動切替)
SDIビデオ出力: 4系統(10-bit 3G-SDI)
対応HDビデオフォーマット: 720p50/59.94/60、1080i50/59.94/60、1080p23.98/24/25/29.97/30/50/59.94/60
色精度: 10-bit
カラースペース: REC 601、REC 709
ソフトウェアコントロール: Ultimatte Software Control(Mac/Windows対応)
イーサネット: 10/100/1000 BASE-T(ソフトウェア制御用)
電源: 内蔵100-240V AC
消費電力: 12W
寸法: 210mm (幅) x 44mm (高さ) x 176mm (奥行き) - 1/2ラック幅・1Uサイズ
重量: 1.2kg
動作温度範囲: 0°C 〜 40°C
保管温度範囲: -20°C 〜 60°C
相対湿度: 0% 〜 90%(結露なし)
放送局のサブにおいて既存設備の修理依頼をかける間の代替運用品としてレンタルしました。
放送局のVRシステム設備のクロマキーヤーとして使用しており、グリーンバックとリアルセットの緑色を共存せるためにホールドアウトMatte機能がどうしても必要でこの機材を選定してレンタルしました。
迅速に対応していただき、非常に助かりました。