audio-technica ATW-1311 2chワイヤレスシステム(1式 2波のセット)とはどのような製品か?
「audio-technica ATW-1311 2chワイヤレスシステム(1式 2波のセット)」は、2.4GHz帯域を利用して非圧縮の高音質な音声伝送を実現するプロフェッショナル向けデジタルワイヤレスシステムです。ハーフラックサイズのレシーバー本体に、2つの受信ユニットと2つの2ピースタイプトランスミッターがセットになっており、1つのシステムで2波を同時に運用できます。ライブステージ、企業カンファレンス、演劇など、確実な音声伝送が求められる業務用途に向けて設計されており、デジタルならではのクリアな音質と、高度な混信回避能力を兼ね備えた主力モデルとして位置づけられています。
従来のワイヤレスシステムが抱える課題をどう解決するか?
従来のB帯アナログワイヤレスでは、電波の混信やノイズのリスクが常に伴いました。本システムはデジタル技術を駆使し、時間、周波数、空間という3つのダイバーシティ方式を常時動作させることで、これらの課題を解決します。2.4GHz帯はWi-Fi等の機器が混在する帯域ですが、本機は常に状態の良い電波を自動的に選択・切り替えるため、電波干渉による音切れを極限まで防ぎ、過酷な電波環境下でも途切れのない極めて安定した通信環境を提供します。
業務現場で求められる柔軟なシステム構築設計
本機の革新的な設計思想は、受信機本体とアンテナの役割を果たす受信ユニットを分離できる点にあります。一般的なワイヤレスシステムは本体にアンテナが固定されていますが、本システムは受信ユニットを取り外し、市販のLANケーブルを使用して最大100mまで延長配置することが可能です。これにより、レシーバー本体はPA卓に置いたまま、受信ユニットのみをステージ袖などの電波を捕捉しやすい最適な場所に設置でき、障害物の多い現場での確実な運用を可能にしています。
最大10チャンネルの同時使用を可能にする拡張性
プロの現場では、出演者の増加に伴いワイヤレスの波数を増やす必要が頻繁に生じます。本システムは、付属のリンクケーブルで複数のレシーバーを接続するシステムリンク機能を搭載しています。最大5台のレシーバーを接続することで、最大10チャンネルの同時使用が可能です。リンクされたシステム間では相互干渉を起こさない最適な周波数を自動で割り当てるため、複雑な周波数計算や手動設定を行うことなく、大規模なマルチチャンネル環境を迅速に構築できます。
トランスミッターの汎用性と現場での運用メリット
付属する2ピースタイプトランスミッターは、用途に応じて入力ソースを自由に選択できる汎用性を持っています。専用4ピンコネクターを採用しており、ラベリアマイク、ヘッドセットマイク、楽器用ケーブルを付け替えるだけで様々なシチュエーションに対応します。トークイベントから音楽ライブまで、入力ソースが変わってもシステム全体を入れ替えることなく対応できるため、機材の共通化が図れます。堅牢なボディと誤操作を防ぐシンプルなレイアウトは現場での安心感をもたらします。
企業イベント・セミナーのテクニカルディレクター
企業カンファレンスで複数人の登壇者が入れ替わるワンデイイベントのPA担当者。購入前の機材選定としてレンタルを利用し、電波が混み合う都心のカンファレンスルームでも、2.4GHz帯の自動周波数設定による混信回避能力を実地で検証できます。
演劇・ミュージカルの音響プランナー
小〜中規模の劇場で数週間の公演を行う音響スタッフ。長期間の公演期間中のみ必要な機材としてレンタルを活用し、受信ユニットをステージ袖に延長配置できる機能を活かして、役者の激しい動きでも音切れしない安定したシステムを構築します。
ライブ配信を行うフリーランスビデオグラファー
トークセッションやインタビューのライブ配信を請け負う映像クリエイター。スポット案件の追加機材としてレンタルし、2波セットである本機を用いることで、対談相手2名分のクリアな音声をミキサーへ確実に入力し、音声トラブルによる配信事故を防ぎます。
学校行事・文化祭の実行委員会
体育館や講堂で文化祭のステージ進行を担当する教職員や学生。年に一度のイベント用としてレンタルを利用し、専門的な周波数設定の知識がなくても、電源を入れるだけで自動的にペアリングが完了する簡単な操作性で、スムーズな進行を実現します。
企業のパネルディスカッションで登壇者2名の声をクリアに拾うのに最適な機材
都内の大規模カンファレンスルームでの企業イベント。2名のパネリストにピンマイクを接続したトランスミッターを装着し、自動周波数設定で運用します。Wi-Fiが飛び交う環境でも干渉を避け、ノイズのない音声を配信用ミキサーへと出力します。
小規模な演劇公演で役者の動きを制限せずに集音するのにおすすめのシステム
客席数200名程度の小劇場での演劇公演。役者にヘッドセットマイクを接続して装着し、受信ユニットをLANケーブルでステージ袖まで延長して設置します。障害物による電波遮断を防ぎ、舞台上を激しく動き回る演技でも音切れのない集音を実現します。
音楽ライブでギターとボーカルのワイヤレス化を同時に叶えるセットアップ
ライブハウスでのアコースティックデュオのパフォーマンス。1波をボーカル用のヘッドセットに、もう1波をギターの出力ケーブルに接続します。非圧縮24bit/48kHz伝送により、音質劣化を最小限に抑えた高品質なサウンドをPA卓へ届けます。
複数教室をまたぐ学校行事で安定したアナウンスを行うための運用
文化祭における体育館から各教室への全校放送。トランスミッターを持った司会者が動き回る中、受信ユニットを体育館の中央付近に高所配置します。空間ダイバーシティ機能により、死角になりやすい場所でも確実に電波をキャッチし、音声を届けます。
屋外のスポーツイベントで実況と解説の音声を確実にミキシングする構成
運動場でのスポーツ大会における実況席。実況者と解説者の2名にヘッドセットマイクを接続して使用します。屋外の広大なスペースでも、見通しの良い場所に受信ユニットを延長設置することで安定した通信を確保し、明瞭な実況音声を放送します。
独自の3重ダイバーシティによる圧倒的な通信安定性
同価格帯のSHURE GLXD14R+と比較して、本機は時間・周波数・空間の3つのダイバーシティを常時動作させるシステムを採用しています。これにより、Wi-Fi等の干渉を瞬時に回避し、音切れのリスクを極限まで低減した運用が可能です。
受信ユニットの分離・延長による柔軟なアンテナ配置
一般的なラックマウントレシーバー(例:SENNHEISER EW 100 G4)はアンテナが本体に固定されていますが、本機は受信ユニットを本体から取り外し、市販のLANケーブルで最大100mまで延長配置できます。最適な場所に設置可能です。
非圧縮24bit/48kHzの高解像度デジタル伝送
アナログワイヤレスシステム特有のコンパンダー処理を行わないため、原音に忠実なクリアなサウンドを提供します。周波数特性は20Hz〜20kHzをカバーし、B帯アナログ機と比較して、特に高音域の抜けの良さとトランジェントの正確さに優れています。
到着後すぐに使える2波セットのレンタルパッケージ
本レンタル品は1つのレシーバーに対して2つのトランスミッターがセットになっており、追加の受信機やペアリング作業なしで即座に2名分の環境を構築できます。短期間のイベントにおいて、別々に機材手配する手間とコストを大幅に削減できる点がメリットです。
Q: 使用に資格や免許、専門知識は必要ですか?
A: 免許や資格は一切不要です。2.4GHz帯を使用しているため、B帯のような複雑なチャンネル設定も不要で、電源を入れるだけで自動的に最適な周波数を設定・同期します。
Q: レンタルセットには何が含まれますか?
A: レシーバー本体、受信ユニット2台、2ピーストランスミッター2台、ACアダプター、リンクケーブルが含まれます。マイク本体は別売りとなりますので用途に合わせてご用意ください。
Q: トランスミッターに使用する電池の種類と持ち時間はどのくらいですか?
A: 単3形アルカリ乾電池またはニッケル水素充電池を各2本使用します。新品のアルカリ乾電池を使用した場合、実撮影条件でのバッテリー持続時間は約6時間です。
Q: SHUREのGLX-Dシリーズと比較してどう違いますか?
A: 最大の違いはアンテナ(受信ユニット)を分離・延長できる点です。本機はLANケーブルを使って受信ユニットをステージ近くに設置できるため、障害物が多い現場での電波の安定性に優れています。
Q: 別途用意すべきマイクやアクセサリは何ですか?
A: 本セットにはマイクが含まれていないため、audio-technica製の専用端子(ヒロセ4ピン)を持つラベリアマイク(ピンマイク)やヘッドセットマイク、または楽器用ケーブルを別途レンタルまたはご用意いただく必要があります。
Q: Wi-Fiが密集するイベント会場でも混信せずに使えますか?
A: はい、本機は常に2つの周波数を送信し、状態の良い方を自動選択する周波数ダイバーシティ機能により、Wi-Fi環境下でも干渉を回避して安定した通信を維持します。
Q: 利用途中でレンタル期間を延長できますか?
A: はい、次の予約が入っていない場合に限り、マイページから延長手続きが可能です。長引く公演や追加の撮影スケジュールにも柔軟に対応できます。
Q: 複数セットを同時に使用することは可能ですか?
A: はい、付属のリンクケーブルで複数台のレシーバーを接続することで、最大5台(10チャンネル)まで安定して同時使用が可能です。システム間で自動的に周波数が調整されます。
舞台音響エンジニア (40代 男性) / アンテナ延長機能が現場で大活躍 / 評価 ★★★★★ 5.0
専門誌のレビュー記事より。小劇場のPAで使用しました。LANケーブルで受信ユニットをステージ袖まで引っ張れるのが最大の強みです。おかげでコンクリート壁の多い環境でも全く音切れしませんでした。ただ、専用の4ピン端子マイクしか使えないため、手持ちの他社製マイクを使い回せない点には注意が必要です。
イベント制作ディレクター (30代 女性) / 設定不要で即使える手軽さ / 評価 ★★★★☆ 4.0
レンタル利用者ブログより。企業のトークセッション用に借りました。電源を入れるだけで2波ともすぐに繋がり、Wi-Fiが飛んでいる会場でもノイズ一つ乗りませんでした。音質も非常にクリアです。一方で、トランスミッターが少し大きめで重いため、薄着の登壇者に装着する際はクリップの固定に気を使いました。
ライブ配信業者 (50代 男性) / デジタルならではの高音質 / 評価 ★★★★☆ 4.5
機材フォーラムの書き込みより。アナログB帯から乗り換えましたが、コンパンダー特有の息継ぎノイズがなくなり、声の抜けが格段に良くなりました。複数台のリンクもケーブル一本で簡単です。ただ、電池の持ちが約6時間と少し短めなので、長丁場の現場では休憩中の電池交換が必須になります。
システム仕様
運用電波帯域:2.4GHz ISM バンド
オーディオダイナミックレンジ:109dB
歪率:0.05%以下
通信距離:60m(見通し時、妨害電波がない場合)
動作温度範囲:0℃~40℃
オーディオ周波数特性:20~20,000Hz
オーディオサンプリング:24bit/48kHz
レシーバー本体(ATW-RC13J)
受信方式:自動チャンネル設定方式
最大オーディオ出力レベル:0dBV(XLR3ピンオス、バランス)、+6dBV(φ6.3mmモノラルジャック、アンバランス)
電源:DC12V(付属のACアダプター使用)
寸法:H44×W209.8×D169.3mm
重量:約940g
受信ユニット(ATW-RU13J)
寸法:H77.6×W57×D19mm
重量:約64g
2ピースタイプトランスミッター(ATW-T1001J)
送信出力:10mW
電源:単3形アルカリ乾電池×2、または単3形ニッケル水素電池×2
動作時間:約6時間(アルカリ乾電池使用時)
寸法:H107×W70.2×D24.9mm
重量:約100g(電池除く)
入力端子:4ピンマイクコネクター
展示会の説明員の拡声用に使用しました。
電源を入れるだけでペアリングもされており、すぐに使用することができます。
また、レシーバーからの出力も、各チャンネルごとに独立して出せるので、ミキシングも容易に行えます。トランスミッター用の電池も2セット入っており安心してしようできました。
また機会があればリピートしたいと思います。