プロの現場で長年信頼されるアナログB帯の標準機とは
「SENNHEISER EW 112P G4-JB ポータブルワイヤレスマイクセット」は、放送局や映画制作、ハイエンドなドキュメンタリー撮影の現場において、長年にわたり業界標準として信頼され続けているアナログB帯ワイヤレスシステムの第4世代モデルです。音声収録において「絶対に失敗が許されない」プロフェッショナルな環境に向けて設計されており、高品質な無指向性ラベリアマイク(ピンマイク)と、カメラマウント可能なポータブル受信機、そして堅牢な送信機がセットになっています。単なる音声入力機器の枠を超え、映像作品のクオリティを根底から支える中核的なオーディオツールとして位置づけられています。
なぜデジタル全盛の時代にアナログ方式が選ばれるのか
近年、2.4GHz帯を使用する安価で手軽なデジタルワイヤレスマイクが多数登場していますが、本機はあえて専用のB帯(800MHz帯)アナログ伝送方式を採用しています。この設計思想の背景には、デジタル方式特有の音声遅延(レイテンシー)を極限まで排除し、実質ゼロ遅延での伝送を実現するという明確な目的があります。また、Wi-FiやBluetoothの電波が飛び交うイベント会場などでも干渉を受けにくく、万が一電波が途切れる際にもデジタル特有の不自然な無音化ではなく、アナログならではの予測可能なノイズの挙動を示すため、現場のミキサーが即座に対応できるという大きな利点をもたらします。
ENG撮影を前提とした過酷な環境に耐えうるフルメタル設計
報道取材(ENG)や野外ロケなど、予測不可能な環境での運用を想定し、送信機と受信機の双方に軽量かつ極めて強靭なアルミニウム製のフルメタルハウジングが採用されています。プラスチック製のコンシューマー機では致命傷になりかねない落下や衝突に対しても高い耐性を誇ります。さらに、現場での素早いセットアップを支援するため、空きチャンネルを自動で検索する周波数スキャン機能や、赤外線による送受信機の同期機能が搭載されており、限られた時間の中で確実なセッティングを行うプロのワークフローに深く適合しています。
声のニュアンスを忠実に捉えるME 2-IIマイクの特性
セットに同梱されている「ME 2-II」は、放送品質の無指向性ラベリアマイクです。このマイクは、衣服の擦れ音(ハンドリングノイズ)を物理的に拾いにくい設計となっており、被写体が激しく動くシーンでもノイズを最小限に抑えます。また、低音域から高音域まで非常にフラットで自然な周波数特性を持っており、話し手の声の深みや息遣いといった微細なニュアンスをそのまま電気信号に変換します。これにより、ポストプロダクションでの過度なイコライザー処理に頼ることなく、収録素材の段階で極めて高い明瞭度を確保できます。
クリエイターの表現を拡張する確実なオーディオインフラ
ワンマンオペレーションで撮影を行う独立系ビデオグラファーから、音声専任のスタッフが同席する大規模なクルーまで、本機はあらゆる規模のプロジェクトにおいて「音声を確実に捉える」というインフラストラクチャーの役割を果たします。映像の解像度がいかに高くても、音声が不安定であれば作品全体の評価は著しく低下します。本機は、そうした音声トラブルのリスクを技術的に排除し、クリエイターが画作りや演出といった本来のクリエイティブな作業に100%集中できる環境を提供するための、極めて実用性の高いソリューションです。
SONY UWP-D21を凌ぐ最大約100mの伝送範囲と安定性
ゼンハイザー独自の最適化されたダイバーシティ受信技術により、見通し環境で最大約100mという広範囲な伝送を誇ります。直接の競合であるSONY UWP-D21と比較しても電波の飛びと障害物への強さに定評があり、広い会場での収録でも音切れリスクを最小限に抑えます。
DJI Mic等の2.4GHz帯にはないB帯アナログの超低遅延
DJI Mic 2やRODE Wireless PROなどの2.4GHz帯デジタルワイヤレスが数ミリ秒の遅延を伴うのに対し、本機はアナログ伝送のため遅延が実質ゼロです。リップシンクが極めてシビアな音楽ライブやプロの映像制作において、ポスプロでの音ズレ修正の手間を完全に省きます。
過酷な現場に耐えうるフルメタルハウジングの圧倒的堅牢性
送信機・受信機ともに軽量かつ頑丈なアルミニウム製のフルメタル筐体を採用しています。プラスチック筐体のコンシューマー機とは異なり、ロケ中の不意な落下や機材同士の衝突に対する耐性が非常に高く、プロの過酷な使用環境でも確実に動作を続ける耐久性が最大の強みです。
電池や必須ケーブルが全て揃い到着後すぐに使えるレンタルセット
カメラ接続用の3.5mmケーブルに加え、業務用のXLR変換ケーブルも標準同梱されています。レンタル品には動作確認済みの単3アルカリ乾電池が付属するため、別途アクセサリや電源を買い足す必要がなく、短期のレンタルでも手元に届いたその瞬間からプロレベルの収録が可能です。
Q: 使用に資格や専門知識は必要ですか?
A: 特定ラジオマイクのような免許や資格は不要で、どなたでもB帯(800MHz帯)として利用可能です。自動周波数スキャン機能があるため、専門知識がなくても空きチャンネルを簡単に見つけて設定できます。
Q: レンタルセットには何が含まれますか?
A: 送信機、受信機、ME 2-IIピンマイク、カメラシューマウント、3.5mmオーディオケーブル、XLR変換ケーブル、および動作確認用の単3乾電池が含まれます。到着後すぐにカメラやミキサーに接続して使用可能です。
Q: SONYのUWP-D21と比較してどう違いますか?
A: どちらもプロ標準のB帯アナログ機ですが、ゼンハイザーは低域から高域までフラットで自然な音質に定評があります。SONYは自社カメラとのMIシュー連携に強みがあり、音質の好みや他社製カメラとの汎用性で本機が選ばれます。
Q: 追加アクセサリなしで雨天・水中で使えますか?
A: 本機は防水仕様ではないため、雨天時や水中での使用はできません。屋外で降雨の可能性がある場合は、送信機をジップロック等で保護するか、衣服の内側に隠して水滴が直接かからないよう対策をお願いします。
Q: 別途用意すべきメモリカード・バッテリー・アクセサリは?
A: 本機は録音機能(内部メモリ)を持たないためメモリカードは不要です。バッテリーは単3乾電池を使用します。屋外の強風下で使用する場合は、別売りのピンマイク用ファーウインドスクリーンを合わせてレンタルするとノイズ対策になります。
Q: 実撮影条件でのバッテリー持続時間は?
A: 送信機・受信機ともに単3アルカリ乾電池2本を使用し、連続で約8時間の駆動が可能です。長時間のロケや1日がかりのイベント撮影の場合は、念のため予備の乾電池を多めにご用意いただくことをお勧めします。
Q: 利用途中でレンタル期間を延長できますか?
A: はい、次のご予約が入っていない場合に限り延長手続きが可能です。ただし、ギリギリのご連絡ですと他のお客様の予約と重なる可能性があるため、延長が必要になりそうな場合はお早めにご相談ください。
Q: 業務用途等の具体シーンで複数台を同時に使えますか?
A: B帯では最大6波(6セット)までの同時使用が可能です。本機には互いに干渉しない周波数を割り当てる機能が備わっているため、グループとチャンネルを正しく設定すれば、対談やパネルディスカッションでも安全に運用できます。
送受信周波数帯: B帯(806.125~809.750 MHz)
伝送方式: アナログ
指向特性(付属マイク): 無指向性(ME 2-II)
周波数特性(マイク): 50 Hz ~ 18,000 Hz
SN比: 110 dBA以上
THD(全高調波歪): 0.9%以下
最大伝送距離: 約100m(見通し・使用環境による)
電源: 単3アルカリ乾電池 x 2(送信機・受信機それぞれ)
連続動作時間: 約8時間
寸法(送信機・受信機): 約 82 x 64 x 24 mm
重量(送信機・受信機): 約 160 g(電池含む)
動作温度範囲: -10 °C ~ +55 °C
防水性能: なし(非防水)
内部ストレージ(録音機能): なし
簡単にペアリングできて、価格もお手頃で助かりました!
また次の機会にも利用したいと思います!