Hollyland MARS 400S Proとは
Hollyland MARS 400S Proは、SDIとHDMIの両系統に対応した低遅延ワイヤレス映像伝送システムです。伝送遅延わずか0.08秒、最大伝送距離120m(障害物がない公称環境で400ft)の高性能なワイヤレス伝送を実現しています。データ転送レートが12Mbpsに向上したことでクリアな高画質モニタリングが可能なほか、専用アプリ「HollyView」を用いればスマートフォンやタブレットでも手軽にリアルタイム映像を受信できます。ファームウェアアップグレードにより屋外利用にも対応し、付属の高性能キノコアンテナで安定した通信が可能です。AC電源だけでなくバッテリーやUSB給電にも対応し、機動力が求められる現場で威力を発揮します。
この商品がおすすめの人
- カメラマン・撮影クルー:ケーブルレスでカメラを取り回しつつ、ディレクターモニターやスイッチャーへ低遅延で映像を送りたい方
- ディレクター・制作スタッフ:専用モニターだけでなく、手持ちのスマートフォンやタブレットで映像を手軽に同時モニタリングしたい方
- 中継・配信エンジニア:SDI接続とHDMI接続が混在する撮影現場で、柔軟にワイヤレス接続を組み込みたい方
おすすめの用途
- ワイヤレス映像伝送:ケーブル配管や敷設が困難な離れたカメラからスイッチャーや中継席への長距離映像伝送に最適です。
- 映像モニタリング:HollyViewアプリ経由で複数台のモバイル端末に映像を中継し、クライアントやスタッフ間でのプレビュー共有に活用できます。
- 屋外撮影:屋外使用が可能な周波数帯ファームウェアに対応しており、野外ロケやイベント中継でも安心して使用できます。
- 動画撮影:ジンバルやステディカムを用いた移動撮影でもケーブルに縛られず、スムーズなカメラワークを行えます。
Hollyland MARS 400S Proをレンタルする際の注意点
レンタル前に確認したいこと
- 通信周波数と電波干渉:5.2GHz帯(5150~5250MHz)を使用します。周囲に電波を発する機器が多い場所や遮蔽物がある環境では、伝送距離が短くなったり接続が不安定になる場合があります。
- 屋外での利用:ファームウェアのアップグレードにより屋外利用に対応していますが、現地の運用ルールや電波環境を確認の上ご使用ください。
- 電源確保の方法:当セットには送信機・受信機用のACアダプターが2点付属していますが、屋外や移動撮影で使用する場合は対応バッテリーまたはUSB給電機器の事前準備が必要です。
スペック・機能上の注意点
- 最大伝送距離の目安:見通しが良い直線距離で最大約120m(メーカー公称値400ft)です。壁や人体などの障害物がある場合は伝送可能距離が低下します。
- 放熱ファンの動作音:本体内蔵の冷却ファンは動作モード(オフ、低速、自動)の切り替えが可能です。静粛性が求められる同録現場ではファンの設定を調整してください(オフ設定時は機器の熱上昇にご注意ください)。
- アプリ受信時の遅延:スマートフォンやタブレットでのアプリモニタリング時は、受信機への伝送(約0.08秒)に比べてWi-Fi通信環境による遅延や画質の変化が生じる場合があります。
使用前に準備・確認したいこと
- アンテナの確実な装着:送受信機ともに、必ず付属のキノコアンテナを正しく装着してから電源を入れてください(アンテナ未装着での通電は故障の原因になります)。
- 解像度・フレームレートの整合:接続するカメラ側の出力映像フォーマットが、MARS 400S Proの対応する入力解像度・フレームレートと一致しているか確認してください。
- OLED画面での設定確認:本体のディスプレイで周波数チャンネルやバッテリー残量、ファンモードのステータスを確認して運用を開始してください。
レンタル商品に含まれていないもの
- 別途必要:HDMIケーブル 1m — カメラやモニター、スイッチャーと接続するための映像ケーブルはセットに含まれていないため別途必要です。
- 利用条件によって必要:BNCケーブル 0.5m (50cm) — 業務用カメラやSDI対応モニター・スイッチャーとSDI接続して使用する場合に必要となります。
- 利用条件によって必要:SONY NP-F970 純正バッテリー — AC電源が取れない移動撮影や野外ロケで、本体をバッテリー駆動させる場合に必要となります(F970で約4時間連続使用可能)。
- 利用条件によって必要:バッテリー充電器 — 長時間の撮影でNP-Fバッテリーを充電しながら運用する場合に必要となります。
おすすめオプション
Q: 映像伝送を使用するために無線局の免許や専門的な資格は必要ですか?
A: いいえ、必要ありません。本製品は日本の電波法に基づく技術基準適合証明(技適)を取得しており、DFS機能を搭載しているため、免許や資格なしで屋外・屋内問わず誰でも合法的にご使用いただけます。
Q: レンタルセットにはバッテリーや接続用ケーブルが含まれていますか?
A: はい、含まれています。送信機と受信機用のNP-F互換大容量バッテリー、充電器、および標準的なHDMIケーブルが同梱されているため、追加のアクセサリをご自身で用意することなく到着後すぐにご利用可能です。
Q: 屋外での撮影時に電波干渉を防ぐための設定はどのように行いますか?
A: 本機には「スマートチャンネルスキャン機能」が搭載されており、起動時やアプリの操作によって周囲の電波状況を自動的にスキャンし、最も干渉の少ない最適なチャンネルを自動で選択するため、複雑な手動設定は不要です。
Q: Hollyland MARS 300 Proと比較してどのような点が優れていますか?
A: MARS 400S Proは、HDMIに加えてSDI入出力端子を搭載している点が最大の違いです。これにより、プロ用のシネマカメラや業務用スイッチャーとの接続が可能になり、さらに伝送遅延も0.1秒へと高速化されています。
Q: スマートフォンやタブレットで映像を受信するための専用アプリは無料ですか?
A: はい、iOSおよびAndroid対応の専用アプリ「HollyView」は無料でダウンロードいただけます。アプリ内では波形モニターやフォーカスピーキングなどのプロフェッショナル向けのアシスト機能も無償で利用可能です。
Q: 付属のバッテリーを使用した場合、実際の撮影環境でどのくらい連続稼働しますか?
A: 標準同梱のNP-F970相当の大容量バッテリーを使用した場合、送信機・受信機ともに約4〜5時間の連続稼働が可能です。長時間のイベント撮影の場合は、予備バッテリーの追加レンタルや付属のACアダプターでの給電をおすすめします。
Q: 利用途中で撮影スケジュールが延びた場合、レンタル期間を延長することは可能ですか?
A: はい、可能です。マイページから延長手続きを行っていただくことで、次の予約が入っていない場合に限り、1日単位でレンタル期間を延長できます。延長料金は日割り計算で適用されます。
Q: ライブ配信業務でスイッチャーに入力する用途として適していますか?
A: 非常に適しています。受信機からSDIまたはHDMIでATEM Miniなどのスイッチャーに直接入力できるほか、受信機のUSB Type-C端子からPCへ直接接続し、キャプチャーボードなしで映像を取り込むことも可能です。
伝送距離: 最大120m(見通し環境)
伝送遅延: 0.1秒(最小)
対応解像度(送信機入力): 1080p 60/50/30/25/24fps, 1080i 60/50, 720p 60/50fps など
対応解像度(受信機出力): 1080p 60/50/30/25/24fps, 1080i 60/50, 720p 60/50fps など
インターフェース(送信機): HDMI入力, SDI入力, アンテナポート(RP-SMAオス)×2, USB Type-C, DC入力
インターフェース(受信機): HDMI出力, SDI出力, アンテナポート(RP-SMAオス)×2, USB Type-C, DC入力
電源入力: DC 6〜16V, USB Type-C 5V/2A, NP-Fシリーズバッテリー対応
消費電力: 送信機 11W未満, 受信機 7W未満
寸法(アンテナ・バッテリー除く): 110 × 72 × 33.5 mm
重量(アンテナ・バッテリー除く): 送信機 206g, 受信機 206g
動作温度範囲: -10℃ 〜 60℃
アプリモニタリング対応台数: 受信機使用時は最大2台、受信機不使用時は最大4台のスマートデバイス
社内イベントで施設を紹介するにあたり、動線上の配線をなくすために試しに借りてみました。
DJI RONIN RSC2に乗せたpxw-z90からSDI出力でTxにSDI入力し、RxからはHDMIで取り出すことができました。
スイッチャーはATEM mini Extremeで、事前にネットにある情報で得た通り、1,2はカラースペース異常となりましたので、3番以降に入力して非常に鮮明な映像が受信可能となりました。
また、事前情報通り、遅延が0.1Secほどありました。
z90に音声入力して本製品側で伝送する場合、映像と音声は同時に遅延するため同期は取れましたが、DJI RONINに乗せる重量の都合、B帯ワイヤレスマイクをZoomL-8に入力してそれをATEMに入力していたため、ATEMの機能を使い、音声を6fr程度遅延させることで自然な動画となりました。
100mも離れていない環境でしたが、壁を数枚挟んでいたため、今回はキノコアンテナを選択し、Rx側もオートポールを利用しなるべく高所に設置しましたが、ほぼ損失なしで受信ができたかと思います。
ワイヤレスで映像伝送するこの価格帯の製品ですと、本番環境というよりは、モニタ環境で使用されることが推奨されるようですが、用途によっては本番環境でも問題ない品質かと判断しました。(どうしても有線には負けてしまいますが。)