プロフェッショナルな映像制作を支える長距離ワイヤレス伝送の到達点
IDX CW-F25 ワイヤレスビデオ伝送システム(最大2Km)【屋外利用可能】は、放送局や大規模な映像制作の現場において、カメラからスイッチャーへの確実な信号伝送を実現するために設計されたプロフェッショナル向け機材です。有線ケーブルの敷設が困難な環境下において、映像信号を遅延なく安定して送受信するというミッションを果たすべく開発されました。これまでの小規模なワイヤレスシステムとは一線を画し、広大なロケーションにおける映像クルーの機動力を飛躍的に向上させます。
なぜ過酷な屋外環境でも途切れない通信が可能なのか?
本機が解決する最大の課題は、スタジアムやゴルフ場、広大な野外イベント会場におけるケーブルの制約と通信の不安定さです。独自のビームフォーミング技術と高度なアンテナ設計により、電波の指向性を最適化し、障害物や電波干渉の影響を受けにくい堅牢な通信経路を確立します。これにより、カメラマンはケーブルの長さを気にすることなく、被写体を追従して自由に動き回ることができ、現場のレイアウト変更にも即座に対応できる柔軟性を手に入れます。
放送品質を担保する非圧縮・ゼロディレイの設計思想
映像制作において、伝送遅延と画質劣化は致命的な問題となります。このシステムは、映像信号を圧縮せずに伝送するアーキテクチャを採用しており、カメラが捉えた高精細な映像をそのままの品質でモニタリング・収録することが可能です。また、遅延を極限まで抑えたゼロディレイ設計により、スポーツ中継やライブイベントでのスイッチングにおいて、音声と映像のズレや、演者の動きに対する違和感を排除し、シビアなタイミングが求められる現場の要求に応えます。
現場のコミュニケーションを統合する付加価値
単なる映像伝送にとどまらず、映像クルー間の連携を強化するための機能が組み込まれている点も本機の大きな特徴です。リターンビデオ機能やインカムインターフェースを統合することで、ベースステーションからカメラマンへの指示出しや、プログラム映像の確認が同一システム内で完結します。これにより、別途トランシーバーやリターン用のモニター回線を用意する手間が省け、機材の削減と現場のオペレーションの効率化に大きく貢献します。
映像業界の標準規格に準拠した高い汎用性と堅牢性
長時間の過酷な運用に耐えうるよう、筐体は堅牢に設計されており、映像業界で広く普及しているVマウントバッテリー駆動を採用しています。これにより、既存のカメラ機材のエコシステムにシームレスに組み込むことができ、電源確保のハードルを下げています。また、インターフェースにはプロフェッショナル標準のBNC端子(SDI)を備え、既存の放送用カメラやシネマカメラ、スイッチャーとの互換性を確保し、信頼性の高いシステム構築を可能にしています。
Q: 屋外での使用に無線の免許や資格、事前の申請は必要ですか?
A: 本機は5GHz帯(DFS機能搭載)を使用しており、電波法に基づく技術基準適合証明(技適)を取得しているため、お客様による無線の免許取得や事前の申請は不要です。屋外でも合法かつすぐにご利用いただけます。
Q: レンタルセットにはVマウントバッテリーが含まれていますか?
A: 標準のレンタルセットには本体、アンテナ、ACアダプター等が含まれますが、Vマウントバッテリーおよび充電器は別売り(別レンタル)となります。屋外でAC電源が確保できない環境でご使用の際は、別途Vマウントバッテリーを合わせてレンタルしてください。
Q: Teradek Boltシリーズと比較して、どのような現場に適していますか?
A: Teradek Bolt 4Kなどが映画撮影での高解像度・無遅延伝送に特化しているのに対し、CW-F25は最大2kmの長距離伝送と、リターンビデオ・インカム機能を統合している点が強みです。ゴルフ中継やマラソンなど、広大でスタッフ間のコミュニケーションが必須な現場に最適です。
Q: 伝送可能な映像の最大解像度とフレームレートを教えてください。
A: 本機は3G-SDIおよびHD-SDI入出力に対応しており、最大でフルHD(1080/60p)の映像を非圧縮で伝送可能です。4K解像度の伝送には対応しておりませんので、4K制作の現場ではフルHDにダウンコンバートしてのモニタリング用途等にご利用ください。
Q: 障害物がある環境(壁や木々)でも2kmの伝送は可能ですか?
A: 最大2kmという伝送距離は、送信機と受信機の間に障害物がない見通しの良い環境(見通し距離)での理論値・テスト値です。コンクリートの壁や密集した木々など、電波を遮断・減衰させる障害物がある場合、伝送距離は大幅に短くなる可能性があります。
Q: リターンビデオやインカム機能を使用するために追加の機材は必要ですか?
A: リターンビデオを利用するには、受信機側にリターン用のSDI映像を入力する必要があります。インカム機能を利用するには、送信機・受信機それぞれの専用端子に接続する対応ヘッドセット(マイク付き)が別途必要となります。
Q: 屋外ロケが雨天で延期になった場合、利用途中でレンタル期間を延長できますか?
A: はい、次のご予約が入っていない場合に限り、マイページからレンタル期間の延長手続きが可能です。野外イベントやスポーツ中継など、天候に左右されやすいスケジュールでも柔軟に対応できますので、延長をご希望の際はお早めにシステムからご申請ください。
Q: 音声は映像と一緒に伝送されますか?別途ケーブルが必要ですか?
A: SDI信号にエンベデッド(重畳)された音声であれば、映像と同時に非圧縮で伝送されます(最大4チャンネル対応)。そのため、SDIケーブル1本を接続するだけで、映像と現場の音声を同時にスイッチャーやモニターへ送ることが可能です。
当日レンタルは、通常の1日レンタル価格より約30%OFFで、最長12時間ご利用いただけるお得なプランです。短時間だけ機材を使いたい場合や、急ぎで機材を手配したい場合にぴったりのサービスとなっています。