IDX CW-3とは
IDX CW-3は、非圧縮・低遅延の安定したワイヤレス映像伝送を実現するショートディスタンス向けのワイヤレスビデオ伝送システムです。3G-SDIおよびHD-SDI(最大1080p60)の信号伝送に対応し、送信側にはSDI LOOP OUT端子を搭載しているため、カメラ側でも映像をスルー出力して手元モニターで同時に確認できます。5GHz帯の周波数帯域を使用し、屋外での利用にも対応。見通しの良い環境で最大50m(妨害ノイズや障害物がない晴天の屋外環境)の伝送が可能で、スタビライザー撮影やクレーン撮影、スタジオ番組制作での高信頼なリアルタイムモニタリングに最適な選びどころとなります。
この商品がおすすめの人
- ジンバルやステディカムのオペレーター:ケーブルの干渉を受けずにカメラを自由に動かしながら、ディレクターモニターへ高画質映像を遅延なく送りたい方。
- 番組制作・中継現場の撮影クルー:SDI接続を基本とする業務用カメラを使用し、送信機側でもSDIループアウトで手元確認を行いたい方。
- 屋外ロケでワイヤレス伝送を行いたい方:屋外使用に対応した信頼性の高い国内メーカーのワイヤレス伝送機器を求めている方。
おすすめの用途
- ワイヤレス映像伝送:SDI出力対応のカメラからスイッチャーや外部モニターへ、ケーブルレスで高品質な映像を送る運用に適しています。
- 映像モニタリング:監督やクライアント、撮影チーフがリアルタイムでカメラ映像を遅延なくチェックする用途に最適です。
- 番組制作:スタジオ収録やロケ番組において、クレーンや特機を使用したダイナミックなカメラワーク時の本線伝送・モニター伝送として活躍します。
- 屋外撮影:屋外使用に対応した周波数制御機能を備えており、屋外ロケやイベント中継での機動力を高める伝送に役立ちます。
IDX CW-3をレンタルする際の注意点
レンタル前に確認したいこと
- 入力端子の規格:本機はSDI専用モデルです。HDMI端子は備えていないため、HDMI出力のみのカメラやモニターと接続する場合は、別途HDMI/SDIコンバーターが必要です。
- 伝送距離と使用環境:当店案内値および最大伝送距離は50mですが、これはノイズや障害物のない見通しの良い晴天屋外での測定結果です。壁や遮蔽物のある屋内、電波の混雑環境では伝送距離が短くなる場合があります。
- 電源の確保方法:付属するACアダプターは1点のみです。送信機・受信機の双方を同時に駆動させるには、別途バッテリーや追加の電源供給環境が必要となります。
スペック・機能上の注意点
- DFS機能による起動待ち時間:屋外利用時の電波法に適合するため、DFS(動的周波数選択)機能を搭載しています。電源投入後、使用可能な周波数をサーチするため映像伝送開始まで約2分間の待機時間が発生します。現場での電源オフ・オン時にはこの待機時間を考慮して運用してください。
- 対応解像度:最大解像度は1080p60(3G/HD-SDI)までとなります。4K信号の直接伝送には対応していません。
使用前に準備・確認したいこと
- アンテナの確実な装着:送信機・受信機ともに付属のアンテナをしっかりと奥まで取り付けてから電源を投入してください。
- 電源供給ケーブルの接続:付属のD-Tapケーブルを使用してバッテリーから給電する場合は、極性や電圧が適合している機材と接続しているか確認してください。
- カメラ側の出力信号設定:接続するカメラのSDI出力フォーマットが、CW-3の対応解像度・フレームレート(1080p、1080i、720pなど)に設定されているか確認してください。
レンタル商品に含まれていないもの
おすすめオプション
- 利用条件によって必要:BNCケーブル 5m 5C 黒 — 受信機をスイッチャーや大型モニターから少し離れた高い位置(受信感度の良い場所)に設置したい場合に便利です。
- 利用条件によって必要:BNCケーブル 10m 3C 黒 — 受信機をスタンド等で高所へ立ち上げ、中継席や配信卓までゆとりを持って配線したい場合に役立ちます。
- あると便利:小型モニター — 受信機のSDI出力を直接接続して、手元で撮影映像をリアルタイム確認するフィールドモニターとして役立ちます。
Q: 屋外での使用に免許や資格、事前の申請は必要ですか?
A: いいえ、必要ありません。本機はDFS(動的周波数選択)機能を搭載しており、日本の電波法における屋外利用可能な5GHz帯(W56)に自動で対応するため、無資格・無申請で合法的に屋外で使用できます。
Q: レンタルセットには電源周りのアクセサリは何が含まれますか?
A: 送信機・受信機ともに、Vマウントバッテリー等から給電するためのD-Tap to DCケーブルが付属しています。別途ACアダプターも同梱されているため、コンセントからの給電も可能です。バッテリー自体は付属しませんのでご注意ください。
Q: Hollyland Cosmoなどの長距離伝送機と比較してどう違いますか?
A: 本機は見通し最大50mと伝送距離は短めですが、その分筐体が非常にコンパクト(約150g)でアンテナも内蔵されているため、小型ジンバルや手持ちカメラのセットアップにおいて機動性を損なわない点が最大のメリットです。
Q: 映像の遅延はどの程度ありますか?ライブ配信の音声とズレませんか?
A: 非圧縮伝送を採用しているため、遅延は1ミリ秒(0.001秒)以下です。人間の目や耳では認識できないレベルの超低遅延であるため、ライブ配信時のリップシンク(音声と映像の同期)のズレを気にする必要はありません。
Q: 送信機1台に対して、複数の受信機で映像を受けることはできますか?
A: 本モデル(CW-3)は1対1の伝送(ユニキャスト)専用設計となっております。マルチキャスト(1対多)での伝送をご希望の場合は、上位機種や別メーカーのマルチ対応モデルをご検討ください。
Q: 障害物がある環境(壁を挟むなど)での伝送距離はどのくらいですか?
A: 見通し50mの仕様ですが、コンクリートの壁や金属製の扉など、電波を遮断する障害物がある場合は通信が途切れる、または極端に距離が短くなる可能性があります。可能な限り見通しの良い環境でご使用ください。
Q: 利用途中でレンタル期間を延長することは可能ですか?
A: はい、可能です。レンタル終了日の前日までにマイページから延長手続きを行っていただければ、次の予約が入っていない場合に限り、そのまま継続してご利用いただけます。延長料金は日割りで計算されます。
Q: HDMI出力のミラーレス一眼カメラでも使用できますか?
A: 本機はSDI入出力専用モデルです。HDMI出力しかないカメラで使用する場合は、別途「HDMI to SDIコンバーター」をカメラ側に接続してSDI信号に変換する必要があります。コンバーターも併せてレンタルをご検討ください。
CW-3は番組制作時のワイヤレスモニタリング用に開発したユニットです。小型カメラでの撮影スタイルが多くなってきた番組制作でのリアルタイムモニターはもとより、クレーン撮影、ステディカムなどのスタビライザー撮影における本線伝送を想定し、高い信頼性能を重視したショートディスタンスモデルです。