高密度なIP映像配信を支える中核デコーダー
「kloview UD4 UD-4-300 Rackmount Multi Stream Decorders」は、複数拠点のIPストリームを単一のラックシステムで統合的に受信・変換するための業務用マルチストリームデコーダーです。近年の放送局や大規模イベントにおける映像制作では、IPベースのワークフローが急速に普及していますが、異なるプロトコルや複数チャンネルの映像を安定してベースバンド信号に変換し、既存のスイッチャーやルーターに統合するシステムが強く求められています。本製品はそうした現場の複雑な課題に対して、省スペースかつ高密度なハードウェア設計によって応えるソリューションとして開発されました。
柔軟なマルチプロトコル対応による相互接続性
本機は多様なIP映像伝送規格をネイティブにサポートし、複雑なネットワーク環境下でもシームレスな映像ルーティングを可能にする設計思想を持っています。現場ごとに異なるエンコーダーや配信プラットフォームが混在する状況において、プロトコルの違いを吸収し、統一されたSDIやHDMIフォーマットでの出力を実現します。この相互接続性の高さにより、機材の互換性問題をクリアし、制作チームが技術的なトラブルシューティングに追われることなく、映像コンテンツそのものの品質向上に集中できる環境を提供します。
堅牢なラックマウント構造と安定稼働へのこだわり
放送局のマスターコントロールルームや中継車など、ミッションクリティカルな環境での常時稼働を前提とした堅牢なラックマウント筐体を採用しています。モジュール式の設計により、必要なチャンネル数に応じた柔軟な拡張が可能でありながら、シャーシ全体の排熱効率や電源の冗長性にも最大限の配慮がなされています。これにより、ソフトウェアベースのデコーダーPCで発生しがちなOSの予期せぬフリーズやハードウェアリソースの枯渇といったリスクを排除し、専用機ならではの極めて高い安定性を誇ります。
モジュールアーキテクチャによる拡張性と保守性
システム全体のダウンタイムを最小限に抑えるため、本製品はホットスワップに対応したモジュールアーキテクチャを取り入れています。万が一のモジュール障害時でも、システム全体を停止させることなく該当箇所のカード交換が可能です。また、将来的なチャンネル増設や新しいインターフェースへの対応が必要になった際も、ベースとなるシャーシをそのまま活かしてデコードカードを追加・更新できるため、システムを丸ごと買い替える必要がなく、長期的な運用を見据えた投資対効果の高い設計となっています。
統合管理インターフェースによる運用負荷の軽減
多数の映像ストリームを扱う現場において、個々のデコーダーを個別に設定・監視することは運用上の大きな負担となります。本システムは、ネットワーク経由で全モジュールを直感的に一元管理できる統合インターフェースを備えています。入力ストリームのステータスモニタリングから、解像度やフレームレートなどの出力フォーマットの変更までを単一の画面で完結できるため、少人数のオペレーターでも大規模な映像受信網を効率的かつ正確にコントロールすることが可能です。
Q: どのようなIP映像プロトコルの受信に対応していますか?
A: SRT、RTMP、RTSP、UDP、HTTP、HLS、およびNDI HXなど、現在主流となっているほぼ全てのIPストリームプロトコルのデコードに対応しています。現場の環境に合わせて柔軟に受信設定が可能です。
Q: 1つのモジュールで最大何チャンネルの同時出力が可能ですか?
A: 搭載されている各モジュールにつき、最大で1080p60の映像を2チャンネル(または4Kを1チャンネル)同時にデコードし、SDIおよびHDMIから出力することが可能です。4モジュール搭載時は最大8系統のHD出力となります。
Q: レンタル品にはラックマウント用のレールやネジは付属しますか?
A: はい、標準の19インチラックマウント金具(本体装着済み)および取り付け用のケージナット・ネジセットを同梱してレンタルしております。お手元のラックへすぐに追加の組み込みが可能です。
Q: ソフトウェアベースのデコーダー(OBSやvMix)と比較したメリットは何ですか?
A: 専用ハードウェアチップによるデコード処理を行うため、PCベースで発生しがちなOSのアップデートによる不具合や、CPU負荷増大によるコマ落ちのリスクがありません。24時間365日の連続稼働を前提とした安定性が最大のメリットです。
Q: 本体の設定やIPアドレスの変更はどのように行いますか?
A: 本機と同じネットワークに接続されたPCのWebブラウザから、専用の管理画面(Web UI)にアクセスして行います。全モジュールのステータス監視や出力フォーマットの変更もこの画面から一括で操作できます。
Q: レンタル期間中にモジュールが故障した場合、交換対応は可能ですか?
A: はい、万が一のハードウェアトラブル時には代替機または代替モジュールを即日発送いたします。ホットスワップ対応シャーシのため、システム全体の電源を落とさずに該当モジュールのみの差し替え復旧が可能です。
Q: 映像の出力端子は何が備わっていますか?
A: 各モジュールには、業務用標準の3G-SDI出力端子と、一般的なモニター接続用のHDMI出力端子がそれぞれ搭載されています。スイッチャーへの入力とローカルでのプレビュー確認を同時に行うことができます。
Q: インターネット経由の遠隔地からの映像受信(SRT等)で遅延はどの程度ですか?
A: ネットワーク環境に大きく依存しますが、SRTプロトコルを使用しパケットロス補完を最適化した場合、エンコードからデコードまで最速で数100ミリ秒〜1秒程度の低遅延伝送が可能です。
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