フルサイズ対応の超軽量アナモルフィック体験とは?
「SIRUI Saturn カーボンファイバー アナモルフィックレンズ 35mm T2.9 1.6X DLマウント ブルー ( Saturn DL35B-JP )」は、ドローンやジンバルでのシネマティック撮影を根本から変えるために開発された特殊レンズです。従来のフルサイズ用アナモルフィックレンズは重く巨大であり、機動力のある撮影システムに組み込むことは困難でした。本製品は鏡筒にカーボンファイバー素材を採用することで、画質を犠牲にすることなく大幅な軽量化を実現しており、最先端の映像制作現場に新たな選択肢を提供します。
なぜカーボンファイバー素材が選ばれたのか?
映像制作におけるカメラワークの自由度は、機材の重量に直結します。本レンズはフロントバレルにカーボンファイバーを採用し、内部構造を極限まで最適化することで、フルサイズ対応でありながら一般的な単焦点レンズと同等の重量に抑えられています。これにより、ペイロードに厳しい制限があるドローンや小型のハンドヘルドジンバルにも搭載可能となり、これまで大掛かりなクレーンや特機が必要だったダイナミックなアナモルフィック映像を、より少人数かつ機動的な体制で収録できるよう設計されています。
DLマウント専用設計がもたらすシステム統合のメリット
DJIのハイエンド映像システムであるRonin 4DやInspire 3などのDLマウントに直接装着できる点は、本製品の大きなアイデンティティです。マウントアダプターを介在させないことで、システム全体の重量増加を防ぐと同時に、重心バランスの最適化や剛性の確保に貢献しています。プロフェッショナルな現場で求められる信頼性と、セットアップ時間の短縮を両立しており、空撮と地上撮影をシームレスに連携させる現代のワークフローに完璧に適合するよう位置づけられています。
1.6倍スクイーズが作り出すシネマティックな視覚効果
アナモルフィックレンズの価値は、その独特の光学特性にあります。本製品は1.6倍のスクイーズ比を採用しており、編集時のデスクイーズ処理によって2.4:1や2.8:1のワイドなアスペクト比を生成します。球面レンズの上下をクロップしただけの映像とは異なり、センサーの解像度を最大限に活用できるのが特徴です。また、特徴的な横方向のブルーフレアや、背景の光源が楕円形にボケるオーバルボケなど、クラシックな映画作品で親しまれてきた視覚効果を、最新のデジタルシネマカメラで手軽に再現できる設計思想が貫かれています。
現代の映像制作における本製品のポジション
高解像度化と軽量化が同時に進む現在のプロフェッショナル機材市場において、本製品は「機動力」と「シネマティックなルック」の橋渡しをする存在です。重量級のシネマレンズとコンパクトなスチルレンズの間に存在したギャップを埋め、少人数のクルーでもハリウッド映画のような映像表現を可能にします。空撮から手持ち撮影まで、あらゆるシーンで一貫したアナモルフィック・ルックを維持したいクリエイターにとって、表現の幅を劇的に広げる革新的なツールとして機能します。
Q: ドローン(DJI Inspire 3)に装着する際、追加のカウンターウェイトは必要ですか?
A: 本製品は約390gと非常に軽量かつコンパクトに設計されているため、通常は追加のカウンターウェイトなしでInspire 3のジンバルバランスを取ることが可能です。ただし、装着するフィルターの重さによっては微調整が必要な場合があります。
Q: レンタル品にはレンズフィルターを取り付けることはできますか?
A: はい、フロント部分に62mm径のフィルタースレッドを備えています。NDフィルターやミストフィルターなどを別途ご用意いただくか、対応するフィルターを一緒にレンタルしていただくことで、より多彩な表現が可能です。
Q: 編集時に映像を正常な比率に戻す(デスクイーズ)には専門のソフトが必要ですか?
A: Premiere Pro、DaVinci Resolve、Final Cut Proなど、主要なノンリニア動画編集ソフトにはアスペクト比を変更する機能が標準で備わっています。クリップの属性からピクセルアスペクト比を1.6倍に設定するだけで、正常な比率で表示されます。
Q: DJI Ronin 4DのLiDARフォーカスシステムと連動してオートフォーカスは使えますか?
A: 本製品はマニュアルフォーカスレンズですが、Ronin 4DのLiDARレンジファインダーとフォーカスモーターを組み合わせ、レンズのキャリブレーションを行うことで、オートフォーカスのような運用が可能になります。
Q: Laowa Nanomorphなどの他社製アナモルフィックレンズと比較してどう違いますか?
A: 最大の違いは対応センサーサイズとスクイーズ比です。Nanomorphが主にSuper35センサー向けで1.5倍であるのに対し、本製品はフルサイズセンサーをカバーし、1.6倍のスクイーズ比を持つため、より広い画角と強いオーバルボケが得られます。
Q: レンタルセットには何が含まれますか?
A: レンズ本体のほか、フロントキャップ、リアキャップ、専用の運搬用ポーチまたはハードケースが含まれます。カメラ本体やDJIのドローン・ジンバルシステムは別売り(別レンタル)となりますのでご注意ください。
Q: フルサイズ以外のセンサー(Super35など)のカメラでも使用できますか?
A: はい、DLマウントを採用しているカメラであればSuper35モードでも使用可能です。ただし、画角は1.5倍程度クロップされるため、35mmレンズの場合はフルサイズ換算で約50mm相当の画角になります。
Q: 利用途中でレンタル期間を延長することは可能ですか?
A: はい、次のご予約に空きがある場合に限り、マイページから延長手続きが可能です。天候不良で空撮ロケが延期になった場合など、柔軟に対応できますので、お早めに延長申請をお願いいたします。
空撮カメラマン (30代 男性) / Inspire 3の表現力を拡張する最高の選択 / 評価 ★★★★★ 5.0
YouTubeのレビュー動画を見て導入。Inspire 3のX9-8K Airジンバルに装着しても全く問題なくキャリブレーションでき、空からの映像に強烈なブルーフレアを足せるのは感動的です。ただし、カーボン製とはいえフロントヘビーになりがちなので、強風時のフライトではジンバルモーターへの負荷に少し気を使います。
ミュージックビデオ監督 (40代 男性) / 独特のルックが素晴らしいがフォーカスはシビア / 評価 ★★★★☆ 4.0
映像制作ブログの作例を参考にRonin 4Dでの夜間ロケでレンタルしました。車のヘッドライトが横に伸びるクラシックなルックは、球面レンズでは絶対に作れない雰囲気を出してくれます。ただ、T2.9開放だと被写界深度が非常に浅く、マニュアルでのフォーカス送りは熟練の技術が求められるため、事前の練習は必須です。
インディーズ映画監督 (20代 女性) / フルサイズ対応でこの軽さは革命的 / 評価 ★★★★☆ 4.5
機材レンタルの口コミサイトで高評価だったので短編映画の撮影に使用。フルサイズのアナモルフィックレンズは重くて手持ち撮影を諦めていましたが、このレンズは400g以下なので長時間のハンドヘルドでも腕が疲れませんでした。ただ、最短撮影距離が0.9mと長めなので、狭い室内でのクローズアップ撮影には寄りきれない歯がゆさがありました。
マウント: DLマウント
対応センサーサイズ: フルサイズ
焦点距離: 35mm
最大T値: T2.9
最小T値: T16
スクイーズ比: 1.6倍
レンズ構成: 13群18枚
絞り羽根枚数: 10枚
最短撮影距離: 0.9m
フィルター径: 62mm
最大径×長さ: 約74mm × 103mm
重量: 約390g
フレアカラー: ブルー
筐体素材: カーボンファイバー(フロントバレル)