Blackmagic Design Teranex Mini IP Video 12Gとは
Blackmagic Design Teranex Mini IP Video 12Gは、標準的なイーサネットネットワーク上で放送局品質のビデオ伝送を可能にする次世代IPビデオコンバーターです。12G-SDI入出力を搭載し、低遅延なTICOコーデックを用いて、SDI映像をIP信号へ相互変換できます。内蔵のギガビットイーサネットでHD映像を、オプションの10G SFPモジュール装着により最大2160p60のUltra HD映像をルーティング可能です。本商品は2台1組でのご提供のため、1台を送信側(エンコーダー)、もう1台を受信側(デコーダー)としてスムーズに導入できます。スタジオ間の映像ルーティングや中継現場での省配線化、IP伝送の事前検証・評価を行いたい方に最適な選びどころとなります。
この商品がおすすめの人
- IPベースの映像伝送・ルーティングを検証・導入したい方:標準的なネットワーク機器を活用して高品質な低遅延ビデオ伝送システムを構築できます。
- 長距離伝送や既存LAN配線を活用したい映像制作者:高価な専用同軸ケーブルを何本も敷設することなく、イーサネット経由での映像引き回しを検討している方に適しています。
- 放送設備や中継車での省スペース運用を求める技術担当者:本体前面にTeranex Mini Smart Panelが標準装着されており、追加モニターを用意することなくフロント画面で映像や設定を即座に確認できます。
おすすめの用途
- 映像伝送:2台1組の送信・受信構成により、施設内ネットワークや既存LANインフラを活用した低遅延かつ高品位な長距離ビデオ伝送に役立ちます。
- 映像信号変換:12G-SDIとIP信号間の相互変換に対応し、IPベースのワークフローと従来のSDI対応機器をシームレスに接続できます。
- 放送:最大2160p60対応の12G-SDIや低ジッタのリクロッキング機能を備え、高品質が要求されるスタジオ番組制作やライブ中継などの現場で威力を発揮します。
Blackmagic Design Teranex Mini IP Video 12Gをレンタルする際の注意点
レンタル前に確認したいこと
- 本商品は2台1組でのレンタル提供となります。送信側(エンコーダー)と受信側(デコーダー)など、一対のシステムとしてそのままご利用いただけます。
- 本機は評価機としての貸出仕様となります。導入前の動作確認や既存ネットワーク機器との相互接続性の事前テストに適しています。
- Ultra HD(4K)映像をIP伝送する場合とHD映像を伝送する場合で、必要なネットワーク帯域および接続インターフェースが異なりますので、事前に設計ネットワークをご確認ください。
スペック・機能上の注意点
- HD映像とUltra HD(4K)伝送時のポート仕様:内蔵のギガビットイーサネット端子で伝送可能なのは1080p60までの3G-SDI(HD信号)です。最大2160p60のUltra HD映像をIP伝送するには、オプションの10G SFPモジュールと10Gイーサネット環境が必要です。
- SFPモジュールの非同梱:当店のレンタルセットには10G Ethernet Optical Module等のSFPモジュールは付属しておりません。Ultra HDの光伝送を行う場合は別途適合するモジュールをご用意ください。
- 電源の供給仕様:付属のIEC電源ケーブル(AC 90-240V)による給電のほか、PoE+(Power over Ethernet、48V DC)対応のネットワークスイッチからの受電にも対応しています。
- 熱対策:革新的なクロスフロー冷却設計を採用していますが、ラック等に組み込む際や長時間の運用時には通気口を塞がないよう十分な排熱環境を確保してください。
使用前に準備・確認したいこと
- 本体のIPアドレス設定やネットワークコンフィギュレーションを行うため、設定用のWindowsまたはMac PC、およびConverter Utilityソフトウェアをご準備ください(USB 2.0またはイーサネット経由で設定可能です)。
- IPルーティングをコントロールする場合、Blackmagic Videohubソフトウェアや対応ハードウェアコントロールパネルの事前導入・設定を推奨します。
- ネットワークスイッチを経由して伝送を行う場合は、十分なスイッチング容量およびパケット処理能力を持つHUB(ハブ)をご用意ください。
レンタル商品に含まれていないもの
- 別途必要:BNCケーブル — カメラやスイッチャー、モニターなどのSDI入出力機器と本機を接続するために必要となります。
- 別途必要:LANケーブル — 本機同士の直接接続や、ネットワークスイッチへの接続に必要となります。
- 利用条件によって必要:10G SFP光モジュール — 10G光データイーサネット経由でUltra HD(4K)のIPビデオ伝送を行う場合に別途必要となります(当店レンタルには付属しておりません)。
おすすめオプション
Q: 使用に資格や専門知識は必要ですか?
A: 特別な資格は不要ですが、SMPTE 2110ネットワークの構築、PTP(Precision Time Protocol)同期、IGMPスヌーピング対応の10Gイーサネットスイッチの設定に関する高度なネットワーク専門知識が必須となります。
Q: レンタルセットには何が含まれますか?
A: Teranex Mini IP Video 12G本体が2台、およびそれぞれのAC電源ケーブルが含まれます。ネットワークスイッチやSFP+モジュール、光ファイバーケーブル、SDIケーブルは付属しないため別途ご用意ください。
Q: AJA IPR-10G2-SDIと比較してどう違いますか?
A: AJA製品が受信(デコード)専用モデルとして提供されることが多いのに対し、本機は1台のデバイスで送信(エンコード)または受信(デコード)のどちらとしても動作するように設定できるため、現場での柔軟性が高いのが特徴です。
Q: 別途用意すべきメモリカード・バッテリー・アクセサリは?
A: 本機はAC電源駆動のためバッテリーやSDカードは不要です。運用には10G対応のSFP+モジュール(またはRJ45変換)、10Gイーサネットスイッチ、Cat6A以上のLANケーブルまたは光ファイバー、および12G-SDIケーブルが別途必要です。
Q: 1G(ギガビット)のネットワークスイッチでも使用できますか?
A: はい、内蔵のTICO圧縮機能を使用することで、1Gイーサネットネットワーク経由でも映像伝送が可能です。ただし、非圧縮の4K映像を伝送する場合は必ず10G対応のスイッチとケーブル環境が必要になります。
Q: 利用途中でレンタル期間を延長できますか?
A: はい、次の予約が入っていない場合に限り、マイページから延長手続きが可能です。IPネットワークの検証はトラブルシューティングに時間がかかることが多いため、余裕を持った期間でのレンタルをおすすめします。
Q: ライブ配信や放送局の業務用途等の具体シーンに適していますか?
A: はい、SMPTE 2110規格に準拠しているため、放送局のスタジオ間伝送や、大規模なライブイベントでの長距離映像ルーティングに最適です。既存のSDIベースのスイッチャーと最新のIPインフラを繋ぐハブとして機能します。
Q: 映像と音声の同期(リップシンク)はどのように行われますか?
A: SMPTE 2110規格に基づき、ネットワーク上のPTP(Precision Time Protocol)グランドマスタークロックを参照して映像、音声、アンシラリーデータのパケットを正確に同期させます。PTP対応のスイッチが必須です。
映像センサー: 非搭載(コンバーター製品のため)
レンズ: 非搭載
対応ビデオフォーマット(SDI入力): 最大 2160p60(12G-SDI)
対応IPビデオ規格: SMPTE 2110-20 (非圧縮ビデオ)、SMPTE 2110-21 (トラフィックシェーピング)、SMPTE 2110-30 (オーディオ)、SMPTE 2110-40 (アンシラリーデータ)
写真解像度: 非対応
防水性能: なし(屋内ラックマウント・デスクトップ用)
バッテリー容量・駆動時間: 非搭載(内蔵AC電源駆動 100-240V)
ストレージ: 非搭載
接続端子: 12G-SDI入出力、10G BASE-T Ethernet(PoE+非対応)、1G Ethernet(PoE+対応、コントロール用)、USB-C(アップデート用)
寸法・重量: 幅140mm x 高さ44mm x 奥行170mm / 約0.58kg
動作温度範囲: 0°C 〜 40°C