一見、ビデオ三脚もフォト三脚も、同じ「三脚」という枠組みで括られる傾向にあるのですが、特性は全く異なりますので解説します。
ビデオ三脚の特性:
動画の撮影は長時間に及ぶケースも多いので、カメラマンにできるかぎり負担がかからないようサポートする機能に優れています。
ヘッドを動かすときも、カメラを持ち上げる力をサポートする「カウンターバランス機構」や一定の粘り感を生み出す「トルク機構」があり、安定した映像が撮影できます。
また、ヘッドの底面は特徴的にハーフボール状になっており、どのような場所でも素早く水平(レベリング)をとることができます。
ただし、これらの機能を実装するために構造が複雑化することから、フォト用三脚と比べて重量が重くなる傾向があります。
フォト三脚の特性:
写真撮影は一瞬の時間を切り取るので、カメラのアングル調整のスピードや、瞬間的な固定力に重点を置かれています。
また、三脚の中央にはエレベーター機構があり、高さの微調整が可能です。また、縦アングル撮影にも対応します。
また移動を前提としており全般的にコンパクトで重量が軽く仕上げられています。