キヤノン EOS R10 概要・特徴
高精度な被写体検出・追尾を可能にするメカニズム
静止画、動画ともに、高精度の被写体検出に加え、高速・高精度・広範囲のトラッキング(追尾)を可能にするのが[デュアルピクセルCMOS AF II]です。被写体検出時は、画面全域※1でトラッキング可能※2。
最高約23コマ/秒の高速連写中(電子シャッター時)も、最大651分割の緻密なAFエリアで被写体を捉え続けます。静止画撮影時の低輝度限界はEV-4.0(動画撮影時はEV-3.5)。ピントが合いづらい薄暗いシーンでも、優れたオートフォーカス性能を発揮します。
※1 測距エリア90%(横)×100%(縦)対応のレンズを装着し、全域AF時、および全域AF以外で被写体検出時のみ。シーンや被写体の状態によっては、AFフレームが測距エリアの隅まで移動できないことがあります。対応するレンズはこちらからEOS R10の補足情報をご参照ください。
※2 [被写体追尾(トラッキング):しない]に設定することで、サーボAF時、従来のように任意の位置でAFを行うことも可能です。
上位機種を継承した「つかむ」能力
画面内で被写体を捉えると、カメラが被写体の特徴を判断してトラッキングを開始します。
ディープラーニングを活用したアルゴリズム[EOS iTR※ AF X]により、特に人物、動物、乗り物に対して、優れた追従性能を発揮。複数の部位が検出できるため、被写体の姿勢が変わっても安定して追尾し続けることが可能です。
※ Intelligent Tracking and Recognition
人物
「瞳」「顔」「頭部」「胴体」の検出が可能。激しい動きで顔や頭部が隠れても、胴体を検出してトラッキングが継続できます。「瞳」の検出では、横顔や顔の陰影、マスク装着時といった難しいシーンでも高精度に検出可能。「頭部」の検出においては、ゴーグルやマスクで顔が検出できない冬季競技に対応し、ヘルメット※やニット帽などで人物を検出可能です。
※ 競技によってはヘルメットが検出できない場合もあります(アイスホッケー、アメリカンフットボールなど)。
動物優先
被写体として身近な犬、猫、鳥の検出に対応。瞳や顔、全身を捉え、すばやく高精度なピント合わせを実現します。被写体を自動的にトラッキングするため、予期せぬ動きを見せがちな動物撮影においても、高いピント精度を得ることが可能です。
※ 被写体によっては動物検出できないことがあります。また、犬・猫・鳥ではない被写体に対して動物検出する場合もあります。
乗り物優先
モータースポーツ(四輪/二輪)に有効。モータースポーツのクルマ※1(フォーミュラカー、GTカー、ラリーカーなど)、バイク※1(モーターバイク、オフロードバイク)の検出が可能です。また、ドライバーやライダーのヘルメット※2など、重要部位を検出する[スポット検出]も設定できます。被写体が高速で移動するモータースポーツでも、車体とヘルメットという2つの手がかりを補完し合うことで、粘り強いトラッキングを実現します。
※1 一般の乗用車、商用車、バイクは検出できないことがあります。また、被写体によっては乗り物検出できないことがあります。車、バイクではない被写体に対して乗り物検出する場合もあります。
※2 ヘルメットの形状によっては検出できない場合があります。
人や動物の「目」にすばやくピントを合わせて追いかけ続ける[瞳検出]
ピントを合わせにくい人物や動物の瞳に、すばやくオートフォーカスして、ピントを合わせ続ける[瞳検出※1]が可能。望遠レンズを使った撮影で、手ブレにより[1点AF]でピントを合わせにくいときなどに便利です。自動選択と手動変更が選べ、初期設定では、カメラに近い方の瞳を自動で選択※2します。もう一方の瞳にピントを合わせたいときも、タッチでかんたんに変更可能。
※1 [顔+追尾優先AF]時に機能します。瞳とカメラの距離が同程度の場合は、画面中心に近い方の瞳を選択します。
※2 手動選択も可能。顔選択フレーム内の瞳をタッチして選択するか、十字キーとAFフレーム選択ボタンでAFフレームを移動することも可能です。
被写体に合わせた追従スタイルが選べる4つのサーボAF特性
Case 1 汎用性の高い基本的な設定(動きのある被写体全般)
Case 2 障害物が入るときや、被写体がAFフレームから外れやすいとき(テニス、フリースタイルスキーなど)
Case 3 急に現れた被写体にすばやくピントを合わせたいとき(自転車ロードレースのスタート、アルペン滑降スキーなど)
Case 4 被写体が急加速/急減速するとき(サッカー、モータースポーツ、バスケットボール、新体操など)
Case A 被写体の動きの変化に応じて追従特性を自動で切り換えたいとき
EOS Rシリーズ最速※1最高約15コマ/秒※2の高速連写
メカシャッター/電子先幕での撮影において、これまでのAPS-Cカメラはもちろん、EOS Rシリーズで最速となる高速連写を実現。連写中も被写体にピントを合わせ続けるため、車やバイク、飛行機、スポーツなど、動きの速い被写体の撮影でも、約2420万画素の高画質で決定的瞬間が狙えます。
※1 2022年5月23日現在発売済のEOS Rシリーズカメラにおいて。EOS R10とEOS R7は同じ最高約15コマ/秒。
※2 連続撮影速度は、被写体/撮影条件、カメラ設定や使用するバッテリーの状態、使用レンズなどにより低下することがあります。
電子シャッター時※1は最高約23コマ/秒※2の高速連写も
電子シャッターでは、被写体にピントを合わせ続けながら最高約23コマ/秒の高速連続撮影が可能。シャッター音が発生しないため、コンサートや講演、野生動物などの撮影に適しています※3。電子音でシャッター音を出すことも可能です。電子シャッターなら、シャッター駆動によるカメラブレの心配もありません。
※1 被写体や撮影条件によって、ローリングシャッター歪みが発生することがあります。
※2 連続撮影速度は、被写体/撮影条件、カメラ設定や使用するバッテリーの状態、使用レンズなどにより低下することがあります。サーボAF時に最高連続撮影速度に対応するレンズはこちらからEOS R10の補足情報をご参照ください。
※3 シャッター以外の音(絞り/フォーカスレンズ駆動音/電子音等)は発生する場合があります。
キヤノン EOS R10 仕様
ブランド |
キヤノン |
製品型番 |
5331C009 |
年式 |
2022 |
撮像素子 |
CMOS |
画面サイズ |
3 インチ |
連続撮影速度 (コマ秒) |
15 fps |
焦点距離 (広角側) |
18 ミリメートル |
焦点距離 (望遠側) |
45 ミリメートル |
F値 (広角側) |
4.5 f |
F値 (望遠側) |
32 f |
シャッタースピード |
30 seconds |
測距点 |
位相差検出 |
最低 / 最高撮影感度 (拡張感度) |
100-32000 |
ファインダータイプ |
電子式 |
レンズ構成 |
望遠 |
レンズマウント |
Canon RF。 |
WiFI |
Bluetooth |
付属品 |
カメラボディ・レンズ |
撮影機能 |
オート |
カラー |
ブラック |
電池付属 |
はい |
製品サイズ |
8.33 x 12.24 x 8.76 cm; 382 g |