Blackmagic 2110 IP Presentation Converterとは
Blackmagic 2110 IP Presentation Converterは、演台やプレゼンテーション環境に必要な接続を1台に集約できるSMPTE ST 2110対応のIPプレゼンテーションコンバーターです。ノートPCからの映像入力や45W給電に対応するUSB-Cポート、プロジェクター用HDMI入出力、12G-SDI出力、XLRマイク/ライン入力、PAスピーカー用XLR出力を搭載しています。10Gイーサネットを介して非圧縮IPビデオの送受信が可能で、放送局品質のIPネットワークシステムへプレゼンテーション映像・音声を直接統合できる点が大きな特徴です。
この商品がおすすめの人
- IP映像伝送システムを導入している現場のオペレーター:SMPTE ST 2110ネットワーク環境に登壇者のPC映像や演台マイク音声をシームレスに組み込みたい方。
- カンファレンスやセミナーの音響・映像担当者:演台周りのPC接続、映像出力、マイク配線をコンパクトにまとめ、配線を整理したい方。
- 高画質なプレゼンテーション送出を行いたい方:最大4K解像度での映像伝送や、安定したPAスピーカー・プロジェクター接続を構築したい方。
おすすめの用途
- プレゼンテーション:登壇者のPC映像入力やUSB-C充電、マイク音声入力を1台で集約し、演台周りをシンプルかつ高機能に構築できます。
- 映像投影:HDMI出力をプロジェクターに接続し、PCのプレゼン画面やネットワーク経由のIPリターンフィードを切り替えて大画面に映し出せます。
- 映像信号変換:USB-CやHDMIからの映像を12G-SDIやSMPTE ST 2110 IPビデオへと相互に変換し、放送・配信設備へ伝送できます。
Blackmagic 2110 IP Presentation Converterをレンタルする際の注意点
レンタル前に確認したいこと
- 10Gネットワーク環境の有無:ST 2110によるIPビデオ伝送を行う場合は、10Gb/s(10GBASE-T)に対応したネットワークスイッチやケーブルインフラが必要です。
- 接続予定のPC端子仕様:フロントおよびリアのUSB-Cポートから映像入力を行う場合、接続するPC側のUSB-CポートがDisplayPort Alternate Modeなどの映像出力に対応しているかご確認ください。
スペック・機能上の注意点
- HDCPコピーガード非対応:HDMI入力はコピーガード(HDCP)で保護されたソースの入力には対応していません。著作権保護された映像を扱う場合はご注意ください。
- 12G-SDI伝送時のコーデック:12G-SDIレートの映像を10G 2110 IPビデオに変換する際、Blackmagic IP10コーデックが使用されます。
- 給電能力の制限:USB-Cポートからのホスト充電機能は最大45Wです。消費電力の大きいハイスペックノートPCでは、使用状況により充電速度が追いつかない場合があります。
使用前に準備・確認したいこと
- ネットワーク設定の確認:ST 2110のIP運用を行う際は、PTP(Precision Time Protocol)グランドマスターやNMOSによる管理設定、IGMPマルチキャスト設定が正しく構成されているか事前検証を行ってください。
- マイク/ライン入力レベルの設定:コンボジャック入力はマイクレベルと+24dBラインレベルの切り替え、+48Vファンタム電源の供給に対応しています。接続するマイクや音響機器に合わせた事前設定を行ってください。
レンタル商品に含まれていないもの
- 利用条件によって必要:LANケーブル 3m CAT6a 10GBASE-T対応 — 10GイーサネットによるSMPTE ST 2110伝送やネットワーク制御を行う場合に必要となります。
- 利用条件によって必要:HDMIケーブル — ノートPCやプロジェクター、モニターなどとHDMI接続して使用する場合に必要となります。
- 利用条件によって必要:BNCケーブル5m【12G-SDI対応】 — 12G-SDIビデオ出力からスイッチャーやモニター等へ映像信号を送出する場合に必要となります。
- 利用条件によって必要:USBケーブル — ノートPCをUSB-C経由で接続し、映像入力やホスト充電機能を利用する場合に必要となります(DisplayPort Alt Mode・USB PD対応ケーブルをご用意ください)。
- 利用条件によって必要:マイク(XLR/キャノン)ケーブル — 演台マイクの入力や、PAスピーカーへの音声アナログ出力を行う場合に必要となります。
おすすめオプション
Q: 既存のHDMI出力しかないPCでもSMPTE ST 2110ネットワークに接続できますか?
A: はい、可能です。本機のHDMI入力にPCを接続するだけで、映像と音声をSMPTE ST 2110規格のIPストリームに変換し、10Gネットワーク上へ送出することができます。特別なソフトウェアは不要です。
Q: レンタルセットにはPoE+対応のスイッチングハブが含まれますか?
A: 標準のレンタルセットには本体とACアダプターが含まれますが、PoE+対応の10Gスイッチングハブは別レンタルとなります。PoE+駆動やネットワーク構築をご希望の場合は、対応するハブを合わせてレンタルしてください。
Q: AJAのIPコンバーターと比較してどのような違いがありますか?
A: AJAのIPR/IPTシリーズが送信または受信に特化しているのに対し、本機はHDMIと12G-SDIの入出力を両方備え、双方向の変換が1台で可能です。また、フロントパネルでの操作やUSBウェブカム出力機能を備えている点も大きな違いです。
Q: フロントパネルのボタンだけで映像のルーティング設定は可能ですか?
A: はい、フロントパネルのLCDとボタンを使用して、ネットワーク上のIPビデオソースを選択し、HDMIやSDI出力へルーティングすることが可能です。PCを使わずに現場で素早く切り替えができます。
Q: 実撮影条件でのバッテリー持続時間はどのくらいですか?
A: 本機は内蔵バッテリーを搭載していないため、バッテリー駆動はしません。付属のACアダプターを使用するか、PoE+対応のネットワークスイッチからLANケーブル経由で常時給電を行う必要があります。
Q: USB-C端子から出力される映像はPC側でどのように認識されますか?
A: USB-C経由でPCに接続すると、標準的なUVC(USB Video Class)ウェブカメラとして認識されます。ドライバのインストールなしで、ZoomやOBS Studioなどのソフトウェアで即座に入力ソースとして使用できます。
Q: 追加アクセサリなしで雨天・水中で使えますか?
A: いいえ、本機は屋内での使用(会議室、スタジオ、イベント会場など)を前提に設計されており、防水・防滴性能は備えていません。屋外で使用する場合は、雨や湿気を避けるための厳重な保護対策が必須となります。
Q: 業務用途等の具体シーンに適していますか?
A: 企業の株主総会、国際カンファレンス、eスポーツ大会の配信など、高い信頼性と低遅延が求められるプロフェッショナルな現場に最適です。特に登壇者のPC映像と会場のプロジェクター、配信システムを統合する用途で真価を発揮します。
今回のテーマはBlackmagicDesign社のIP伝送機材について。
昨年から「ST 2110」という規格を採用した製品を展開していますが、先日このシリーズを試すオフ会を開催してみました。
その中で特に可能性を感じたのが「2110 IP Presentation Converter」という製品でした。
この機材なら部分利用ができ、初心者の方でも現場の効率化ができそうです。同時に気になる点もありましたので、紹介をさせていただきます!
<noteの紹介記事>
▼ブラマジのIP伝送「2110 IP Presentation Converter」を試して感じた可能性と気になった点
https://note.com/tkykmts/n/n8cf04bfd78b9