Roland VR-120HDの10の特徴
- ローランド社のAVミキサーの集大成の最上位機種で細かな配慮や、操作性、配信、録画の全てを1台で完結できるよう工夫された設計。
- ライブ配信に便利な機能を大幅に強化し、映像演出、音声ミキシング、配信や記録を一人のオペレーターで実現できるプロ仕様のAVミキサー。
- さまざまな映像フォーマットに対応する12系統の映像入力を装備。
- PCやタブレット、ゲーム機などを接続して映像を送り込むことが可能。
- つのレイヤー機能を備え、テロップ挿入やピクチャー・イン・ピクチャーなどの映像合成を自在に行える。
- 最大8系統の映像出力ができ、会場の大型ビジョンやライブ配信用のPCなどにフレキシブルな映像出力が可能。
- インターネットへのストリーミングにも対応し、PCを使わず本体のみで安定した配信を行うことが可能。
- ボタンを一度押すだけで複数の操作を実行できる機能も搭載。
- 「シーン」には画面構成や音声の設定などを、「マクロ」には映像切り替えや操作設定を登録し、イベントやライブ配信の進行に合わせて簡単なボタン操作で呼び出すことが可能
- 登録した設定を、イベントの進行に合わせて自動で制御できるシーケンサーも搭載しており、映像演出と音声ミキシングを自動で切り替えができるようになったことで、オペレーターの負担を大幅に軽減することが可能。
ハイブリッドイベントをより効率的に
ダイレクト・ストリーミング・AVミキサー VR-120HDは、機器の接続や操作が複雑になるハイブリッドイベントにおいて、イベント運用に必要な機能を集約し、オペレーターの負担を軽減できる製品です。7インチの大型タッチスクリーンでの軽快な操作性を備えながらも、可搬性に優れた1台は柔軟な対応が求められる制作現場に最適です。カスタマイズ可能なシーン・メモリーやマクロ、シーケンサーなどのオートメーション機能、そしてPTZカメラ制御、LANおよびUSB経由のストリーミングなどにより、煩雑な作業を簡略化します。

ハイブリッドイベントのための映像演出
VR-120HDの豊富な映像入出力や合成機能は、ハイブリッドイベント時のクライアントの多様な要望に柔軟に対応します。映像入力や静止画、動画コンテンツなど、8個のクロスポイントに割り当てることができ、シーン・メモリーを使えばすぐに出力したい画面構成を呼び出せます。また、オンラインとリアル会場のそれぞれに合わせた画面構成を個別に設定、操作することができます。
HDMIx6 / SDIx6 計12系統入力対応
VR-120HDは、一般的なAV機器で使われるHDMIに加え、業務用ハイエンドカメラ用、また伝送距離が長くとれるSDIの入出力に対応。放送および映画のフレームレートと色空間に対応したHDMI6系統、SDI6系統の12系統の豊富な入力をもとに映像演出の幅を拡げます。すべてのHDMI入力は、EDIDおよびHDCPをサポートするスケーラーを内蔵しているので、PC、タブレット、スマートフォン、ゲーム機などの多様な解像度、縦横比を持つ機器との接続にも幅広く対応します。

静止画と動画コンテンツの再生機能
イベントやライブ配信をより盛り上げるため、静止画と動画コンテンツの再生機能を搭載。登壇者の交代や休憩時のお知らせなど様々な場面で静止画、動画コンテンツを表示できます。本体内のビデオ・プレイヤーを使うことで、別途外部再生機器を用意する必要はなく、SDXCカードまたはUSBメモリーから取り込み、再生できます。

最大8レイヤーの映像合成と多彩な映像エフェクト
制作現場において観客や視聴者を惹きつける演出を実現するため、映像合成とエフェクト機能は重要な要素です。VR-120HDは最大8レイヤーまで対応した映像合成が可能。最大4つのPinP&KEY(ピクチャーインピクチャー&キー)と、アルファ・チャンネルやエクスターナル・キーに対応する2つのDSK(ダウンストリーム・キー)を使い、クライアントの多様なニーズにも柔軟に対応できます。
レイヤー 1-2:背景となる2つの映像入力
レイヤー 3-6:PinPもしくはクロマ・キー、ルミナンス・キーを配置
レイヤー 7-8:フィル・キーを入力したDSKを2つ追加

出力先を選べる柔軟な出力系統
VR-120HDは、映像・音声の出力を自由に割り当てられる8つの出力系統(HDMIx3系統、SDIx3系統、USB-Cx1系統、LANx1系統)を備え、出力先に応じた画面設定が可能です。例えばPROGRAM OUTはライブ配信用に、SUB PROGRAM OUTはステージLEDや会場送り出し用に、演者確認用にはAUXに出力し、運営確認用マルチビューや配信モニタリング、そしてSDXCカード記録用とすべての出力を1台のVR-120HDで管理できます。

聴きやすい音作り
VR-120HDに内蔵されたデジタル・オーディオ・ミキサーには、これまでのRolandのオーディオ処理技術やエフェクトが搭載されています。EQとダイナミクスの処理はすべての入力と出力に対応。高品質のリバーブはトークや音楽ライブなどのシーンで活用できます。また、ハウリングを防ぐアンチ・フィードバックや、バックグラウンド・ノイズとハム・ノイズを抑えるアダプティブ・ノイズ・リダクションなど、音声の問題を解決し、洗練された音作りをサポートします。

オーディオ・プレーヤー
VR-120HD搭載のオーディオ・プレーヤーを使えば、あらかじめパッドに登録した音源を押すだけですぐに再生できます。8つのパッドに登録した効果音で、イベントのアナウンス、eスポーツのカウントダウン、またはステージに登壇するタイミングでテーマソングを再生し、イベントやライブ配信を盛り上げます。

LANとUSBを使ったストリーミングと録画機能
ライブ配信ではクライアントから安定したライブ配信が求められます。VR-120HDは主要な配信プラットフォームにスムーズにライブ配信するための機能を搭載。LANから直接に加え、USB経由のPCへストリーミングにも対応しているので、多面的に視聴者に高品質のプレゼンテーションを提供できます。また、アーカイブや配布用にSDXCカードへの録画も可能です。
PCレスでライブ配信を運用できるLAN経由でのストリーミング
VR-120HDは本体にLAN端子を備え、PCを介さずに、Twitch、Facebook、その他のプラットフォームに直接ライブ配信を送出できます。アダプティブ・ビットレート機能は、ネットワークの接続状況をバックグラウンドで常時監視し、出力されるストリーミング・データを自動的に調整して、ライブ配信の中断を低減します。また映像と音声のバッファを設定できるセーフティー・ディレイ機能を使えば、最大60秒間のバッファ時間を設定可能。この時間中にアクシデントが発生した場合、1つのボタンで静止画へ切り替えと音声のミュートを操作できるので、不適切なコンテンツが配信されることを防ぎます。

2ストリームを出力できるエンコーダー
内蔵のエンコーダーは、2つの異なるチャンネルにライブ配信することで、より多くの視聴者へアプローチすることができます。2ストリームあることでアーカイブや後で配布用のバックアップを作成も可能です。さらに4Gまたは5G対応のスマートフォンをUSBで接続することで、配信のメイン回線、または冗長化回線として使用できます。
最大60 FPSのUSBによるストリーミング
VR-120HDはフルHD品質でのUSB-C接続したPCに出力され、Zoom、Microsoft Teamsなど主要な配信プラットフォームから発信することができます。配信用PCからはWebカメラと同等の機器として認識され、ドライバーは必要ありません。
* UVC(USB Video Class) および UAC(USB Audio Class) に準拠しています。
** YUY2 (非圧縮) およびMotion JPEG (圧縮)フォーマットをサポートしています。

SDXCカードへの録画機能
VR-120HDは、MP4(H.264)形式でSDXCカードに録画ができ、クライアントの要望に応じて録画したファイルの編集や配布などにも対応できます。また、ポッドキャスト用や音声コンテンツ用としてWAV形式のステレオ録音も可能。任意の映像入出力から本体内にキャプチャーした静止画をSDXCカードに書き出すことも可能です。