AVXはSENNHEISERの得意分野であるワイヤレスマイクロフォンやDECT伝送に関する技術が結集されて誕生したカメラ用ワイヤレスシステムです。今までカメラマンや取材クルーを悩ませていた受信機へのマウンティングや周波数設定、干渉対策などはなく、ストレス・フリーなワイヤレス運用を行うことが可能となります。
AVX特設サイト
https://www.sennheiser.co.jp/avx/avx.html
カメラマンを強力にサポートする3つの要素
AVXにはカメラマンを強力にサポートする3つの要素があります。1つ目は受信機の驚くべきコンパクトさで、わずか87gの受信機はカメラのXLRオーディオ入力に直接取付けができ、セッティングの煩わしさを一掃します。
2つ目は1.9GHz帯を使用するDECTという通信方式を採用していることで、Wi-FiやBluetoothによる干渉を気にする必要がありません。もし干渉波が入ってきても自動で空いている周波数へ逃げてくれます。
3つ目は自動ゲインコントロール機能で、カメラの音声入力設定に自動で適応し音声出力を決定してくれます。もちろん調整も可能です。
コンセプト:ゼンハイザーのワイヤレスをもっと手軽に
AVXは数多くのSENNHEISER製品をご利用いただいている放送局を始めとするプロオーディオ業界の方だけでなく、より多くの方々にご利用いただくことを想定しています。
「展示会のリポートを編集しているジャーナリストも、ドキュメンタリーを撮っているプロの映像作家も、製品ビデオを作っているマーケティングの専門家も、AVXを使うことによって、よりクリエイティブな仕事に集中できるようになります。」
SENNHEISER社のブロードキャスト&メディア・ポートフォリオ・マネージャー、Sven Boetcherはこう解説します。
「ライセンスが必要なく、最適な周波数をはじめとした必要な設定はシステムがオートで行ってくれます。真の“使いやすさ”とはこのことでしょう。」
スペック
- 周波数帯域: 1893-1906 MHz
- 動作環境: -10~+55℃
- 信号雑音比: >90 dB(A)
- RF出力パワー: 最大10mW
- 変調方式: GSFK
- ダイナミックレンジ: >120 dB(A)
- サンプリングレート: 24 bit/48 kHz
<送信機>
- 電源: 3.7V DC (リチウムイオン)
- 動作時間: >15時間
<受信機>
- 電源: 3.7V DC (リチウムイオン)
- 動作時間: >4時間
運用上の注意
・AVXは1.9GHz帯を使用しています。この帯域での干渉源はDECT方式のワイヤレス製品、室内コードレス電話、PHSがあります。また800MHz帯といった低い周波数と比較して、電波の直進性が高いため、遮蔽物の影響を受けやすいです。人体をはじめとした様々な遮蔽が想定される実用では送受信機間を30m以内に保ち、特に屋外ではアンテナの見通しと遮蔽を意識して運用してください。
SENNHEISER AVXシリーズレビュー動画
【目次】
00:28 ご紹介
01:23 物理的特徴
05:10 テスト
00:00 結論