TriCaster Mini Advanced R2 の主な改善点
パワフルなグラフィックスカードへ変更
TriCasterシリーズに搭載されるソフトウェア “バージョン7-1(AdvanceEditon 3同等)″へのアップデートによって、すべてのリアルタイム処理は完全にGPU処理されるようになりました。
これに伴い、TriCaster Mini Advanced R2システムのハードウェアも最新のNVIDIA Pascal™アーキテクチャを採用したQuadro® P1000 GPUを搭載することで内部的計算処理がよりパワフルになり、これまで以上に高品質のストリーミングとビデオ出力、加えて、最大4系統のマルチビュー(HDMI)出力が可能となりました。
TriCaster Mini Advanced R2 のパッケージには、Mini DisplayPort 1.4コネクタ(アダプタ)を4個付属し、4画面モニターへの同時出力など、コンパクトながら柔軟な接続が可能になります。
もちろん、TriCasterシリーズは”NVIDIA® CUDA®“を活用することで、ハードウェアアシストによるエンコーディング、デコーディング、ストリーミングなど、Quadro®システムで利用できる高度な処理を最大限に活用することができるようになります。
本体ケースモニター(液晶モニター)の廃止
今回のグラフィックスカードの変更によって、ビデオ出力設定のカスタマイズの柔軟性が増し、加えて、大画面モニターの市場価格も手頃な価格まで落ちてきていることもあり、新しいTriCaster Mini Advanced R2は、これまでTriCaster Miniのシステム本体に付属していたケースモニター(液晶モニター)を廃止しました。
NIC(ネットワークインターフェイスカード)は2系統
Pへの移行は、映像放送市場にとって必要不可欠なカギであり、NewTekはNDI®と共に常にそのリーダーとして市場を牽引しています。
ストレージはSSDへ変更
昨年の10月にNewTekよりリリースされたNDI バージョン4にて、複数コネクションで帯域幅を共有させることが可能となったため、IP接続の安定性と拡張性を高めるために、TriCaster Mini Advanced R2システムには、1GbEのNIC(ネットワークインターフェイスカード)を1系統増やして、2系統のNICをサポートする仕様に変更となりました。
システムの信頼性の向上
Windows 10上におけるTriCasterのソフトウェアの改善、更新によって、パフォーマンスの向上につながりました。
さらに、グラフィックスカードをQuadroR P1000 GPU、内部ドライブをSSDに変更、外付けドライブにはUSB 3.1ポートとUSB-Cの採用、2系統のNIC(ネットワークインターフェイスカード)、さらにはACアダプタの改善や本体ケースモニター(液晶モニター)の取りやめなど、システムの信頼性を向上させるためにTriCaster Mini Advanced R2は大幅なハード的な仕様の見直しと変更がなされました。
システムはとっても静か
電源供給ユニットをより静かで信頼性の高いユニットに変更しました。
またACアダプタの抜け防止ストッパーも標準アクセサリーとしてパッケージに付属されます。
TriCasterMiniとは
番組制作においてレコーディングも重要なタスクのひとつです。より効率良いレコーディングをハンドリングするために、新しいTriCaster Mini Advanced R2には、高速伝送を可能とするポータブルなUSBドライブを簡単に抜き差しできるように、USB 3.1ポートとUSB-Cポートが追加されました。これにより、外部ドライブで同時により多くのチャンネルをレコーディングすることができます。
※注意:3系統以上の同時レコーディングを行う場合は、外部ストレージ(USB3.1またはUSB-C外付けドライブ)や、ネットワークサーバーが必要となります。
美しいクロマキー合成やスロー再生など、高度な番組制作に必要なシステムがまるごと入ったTriCasterシリーズの中でも一番コンパクトなTriCaster Mini
テレビやインターネット放送で見たあの番組はこのマシンから配信されているかも?
こんな方におすすめ
- 3カメラ+PCでセミナー、イベントの収録や生中継をしたい方
- 社内の自社製品の紹介や、会社紹介などを、クロマキー合成で撮影したい方
- 大学、高校、塾などの授業の様子を撮影したい方
- eラーニングコンテンツ、Udemy用のコンテンツを作りたい方
- iPhone、iPad、スマホ、タブレット用の動画コンテンツを作りたい方
TriCaster Mini をすすめる10の理由
- もっとも小さな筐体で、持ち運びに便利!
- 持ち運び専用に、ペリカンケース(防水、防塵ケース)が付属。キャリングバックタイプでハンドル付なので楽々移動。
- 業務用の標準インターフェイスのHD-SDIの4系統入力。
- 4chの同時録画が可能。XDCAMフォーマット(MPEG)形式で4系統録画、パラレルレックができますので、スイッチングミスをした箇所を、あとで、ビデオ編集ソフトで編集したり、テロップあり、テロップなしで2系統録画したり、録画フォーマット違いで2系統レックすることができます。
- これ一台で、スイッチング、6系統のデッキ(録画4系統、再生2系統)、ミキサー、配信機能が1台で。
- Ustream、YouTube、ニコ生に配信が可能。(同時配信は不可)
- クロマキー合成、バーチャルセット合成が、これ1台で可能。
- マクロを組んで、複雑なスイッチングや操作を自動運転化。
- オリジナルバーチャルセットが、4スタジオ4色、4アングル64シーン分収録。
- オリジナル効果音、SEセットを利用可能。
Advanced Editionで追加された機能
- 4M/Eバスを利用したリアルタイムレイヤー合成
- マクロ機能による複数操作の自動実行
- ホットスポットを利用したオペレーション
- 4つまでのカメラ入力や素材を同時に合成できるスタジオセット
- M/E列の素材としてM/E列を入力することができるRe-Enter機能
- DSKが同時に4つまで利用可能
- リアルタイム・モーショントラッキング
- ソーシャルメディアツール(Share機能)
- ライブアナグラフ3Dビデオの対応
- MacやWindows、あらゆるソフトウェアへのファイルの互換性の向上
- Apple iPadアプリケーションなどからのリモートオーディオミキサーコントロール
- ホログラフィックライブバーチャルセット
- PTZカメラコントロール
- ステレオ出力の(Quad)ミックス機能
- オーディオ入力チャンネルごとに独立してディレイ量を設定
- MIDIコントローラに対応
お薦めの組み合わせ
- OnLapモニター
- DAC70
- SONY PXW-X70(HD-SDI出力)
- datavideo リモートカメラ(HD-SDI出力)
- Cerevo LeveShell PRO
- BlackMagic Design VideoAssist
- Vマウントバッテリーと給電セット
TriCaster Miniを利用した基本的な接続方法についての接続図です。

接続図(サイマル放送)
複数のチャンネルに同時配信したい場合の接続方法について説明した説明図です。
接続図(リプレイ再生、スロー再生を組み込んだ場合)

スポーツ中継やイベントで、リプレイ再生をライブ配信中に入れたい場合や、スロー再生をしたい場合のシステム構成図、システム図になります。
data video HDR-10(リプレイ・スロー再生機器)の実演動画になります。
接続図のように組み込むだけで、生中継でのリプレイやスロー再生をTricaster Miniで実現することが可能になります。
筐体も大変コンパクトで設置も持ち運びも簡単です。Tricaster Miniとの組み合わせで映像表現の幅を広げてみましょう。
パンダスタジオではHDR-10の他にもNewTek社製品である 3Play 440を組み合わせての中継実績も豊富です。
接続、操作方法などスタッフによるレクチャーも行っております。
お気軽にお問い合わせください。
=HDR-10利用方法の説明動画挿入=
パッケージとセットアップ
https://www.youtube.com/watch?v=CmtuMTtx7Rk
コントローラの操作
https://www.youtube.com/watch?v=1JBjTGnGwu0
スイッチング操作
https://www.youtube.com/watch?v=ItcHGpj9eiM
TriCaster Mini SDI Advanced Editionのスペック
ビデオ / オーディオ |
ビデオ入力 |
4系統までのSDIカメラ接続 |
ネットワーク入力 |
同一ネットワーク内に接続されているコンピュータやUSBウェブカム映像、ワイヤレス接続のApple AirPlay機器など、複数の接続機器から2系統のライブ映像を選択可能 |
ビデオ出力 |
2系統のSDI出力、DVIディスプレイポートから異なるスクリーンを出力可能 |
オーディオ入力 |
4系統のSDIエンベッドオーディオ入力 マイクとステレオオーディオミキサー接続用の1/4"ミニジャック |
ネットワーク出力 |
イーサネットポートが付属し、ウェブへHDライブストリーミング、ソーシャルメディアへのパブリッシング、サーバーやストレージへのデータ転送、他のTriCasterシステムへのA/V送出に利用可能 |
オーディオ出力 |
2系統のSDIエンベッドオーディオ出力 マイクとステレオオーディオミキサー接続用の1/4"ミニジャック |
ビデオ解像度 |
NTSC-J 1080/30p、1080/60i、720/60p、720/30p、、480/60p PAL 1080/25p、1080/50i、720/50p、720/25p、576/25p |
ツール |
ビデオスイッチング |
16チャンネルビデオミキサー、複数素材のミキシングや、マルチレイヤー合成を可能とする2系統のオーバーレイチャンネル |
オーディオミキシング |
カメラ、インポートした素材や外部ソース、出力、収録、ストリーミング、ヘッドフォン出力などの音声を調整するためのソフトウェアオーディオミキサーが付属 |
マルチメディア |
ビデオ素材、画像、音声、静止画やタイトルを15までアサインできるバッファを再生できる5つのメディアプレーヤー機能 |
ミックス/エフェクト |
4つのM/Eチャンネル、各M/Eチャンネルは独立したスイッチャーとキーレイヤーを持ち、ビデオミキシングの拡張、合成、バーチャルセットを設定することが可能 |
トランジション & FX |
トランジションのエフェクトエンジンを搭載、アニメーションストアやリアルタイム3Dラッピングが可能。付属のAnimation Store Creatorを利用しカスタムエフェクトの作成が可能 |
バーチャルセット |
30以上のライブバーチャルセットが付属。マルチアングルや複数のショットが用意されているセットや、パノラマカメラ、リアルタイムの反射を含むセットを含む |
マクロ |
設定やコマンド、複数の操作を記録し、ショートカットに割り当てて自動的に実行させることが可能 |
リアルタイム |
ストリーミング |
720pまでのHDのライブストリーミングが可能。一般的なストリーミングプロファイルとマルチビットレートストリーミング(RTMPストリーミング)をサポート。オンデマンド用にストリーミングファイルの保存機能も搭載 |
レコーディング(※) |
入力信号と出力信号を合わせて4系統まで同時収録が可能。QuickTime、MPEG-2、AVI、H.264のファイルフォーマットが選択可能 |
パブリッシング |
映像や画像をYouTubeやFacebook、Twitterへアップロード、コンテンツをFTPサーバーやストレージへ転送 |
本体 |
サイズ |
11.7 x 23.4 x 20.1 cm |
重量 |
4.1 kg |
ケースディスプレイ |
7インチLCDスクリーン、出力表示用ディスプレイ |
モニタリング |
DVI、またはHDMIモニターへインターフェースとマルチビュープレビューを出力 モニターのレイアウトは選択とカスタマイズが可能 |
ストレージ(※) |
750GB x 2基 のドライブを内蔵 (収録フォーマットにより映像の収録時間は異なります) |
注意点 |
※レコーディングとストレージの仕様はモデルにより異なります。筐体のディスプレイはモデルにより付属しません。 |