Peplink MAX BR2 Proとは
Peplink MAX BR2 Proは、5G通信対応モデムを2基搭載した高性能なエンタープライズ向けマルチSIMルーターです。本商品は、本体(5G回線×1、4G回線×1)に加えてパケット無制限の5G対応モバイルルーター「パンダ WiFi」がセットになっており、現場に到着してすぐに冗長性の高い大容量データ通信環境を構築できます。複数回線を束ねるSpeedFusion技術やSD-WANによる帯域確保・負荷分散に対応し、電波状況が変動しやすい屋外やイベント会場でも切れない通信環境を実現します。通信の途絶が許されないライブ配信現場や、臨時オフィスの高信頼な回線確保に最適です。
この商品がおすすめの人
- 屋外やイベント会場で安定したライブ配信を行いたい配信技術者:5Gおよび4Gの複数回線を冗長化し、映像伝送のパケットロスや回線切断リスクを最小限に抑えられます。
- 一時的な拠点や中継車に強固なネットワークを構築したいインフラ担当者:有線回線の敷設が難しい場所でも、マルチキャリアのセルラー通信で信頼性の高い回線を即座に確保できます。
- 通信制限を気にせず大容量データを送受信したい現場スタッフ:セットに含まれるパケット無制限の5Gモバイルルーターを活用し、データ通信量を気にせず運用できます。
おすすめの用途
- インターネット接続:光回線が引けない現場や屋外イベントにおいて、複数キャリアのモバイル回線を活用した信頼性の高いネット環境を即座に提供できます。
- ネットワーク構築:SD-WANやInControl2による一元管理、複数回線の冗長化により、安定した現場内ローカル・インターネットネットワークを構築できます。
- Wi-Fi環境構築:配信本部やプレスルーム、スタッフエリア向けに、途切れにくく大容量通信に耐えうるWi-Fi接続ポイントを迅速に展開できます。
Peplink MAX BR2 Proをレンタルする際の注意点
レンタル前に確認したいこと
- 設置場所のキャリア電波状況:本機はdocomo/au等の5G/LTE回線に対応していますが、利用場所が各キャリアの電波提供エリア外の場合は十分な通信速度が得られないことがあります。
- SpeedFusionボンディングの利用条件:複数回線を束ねて帯域を合算するSpeedFusionボンディングを行うには、接続先となるクラウド環境または対向となる2台以上のPeplink機器が必要です。
スペック・機能上の注意点
- 5G優先接続について:セットの「パンダ WiFi」はクラウドSIM技術により最適なキャリアに自動接続されますが、エリアや混雑状況によっては4G接続となる場合があり、ユーザーによるキャリアの手動選択はできません。
- 過度な大容量通信による制限:セットの「パンダ WiFi」はパケット無制限ですが、短期間での極端な過剰通信が発生した場合、通信キャリア側の判断で速度制限がかかる場合があります。
- 動作温度範囲:-40℃から65℃の幅広い温度環境に対応していますが、直射日光が当たる屋外密閉空間などでは放熱対策を行ってください。
使用前に準備・確認したいこと
- 機器の接続と電源確保:現場到着後、各アンテナの確実な装着とAC電源または対応するDC電源(DC12-56V)の確保を行ってください。
- 有線接続機器とのリンク確認:スイッチャーや配信PCなどと有線LAN接続を行う場合は、LANケーブルの結線およびIPアドレスの割り当て設定を事前に確認してください。
レンタル商品に含まれていないもの
おすすめオプション
Q: 使用に資格や専門知識は必要ですか?
A: いいえ、特別な資格や高度なネットワークの専門知識は不要です。レンタル品はあらかじめSIMカードが組み込まれ、複数回線を束ねる設定が完了した状態で出荷されるため、現地で電源を入れ、LANケーブルやWi-Fiで機器を接続するだけで高品質な通信が利用可能です。
Q: レンタルセットには何が含まれますか?
A: BR2 Pro本体に加えて、通信用のSIMカード(5G回線×1、4G回線×1)が内蔵されています。また、動作に必要なACアダプター、専用のセルラーアンテナおよびWi-Fiアンテナ一式が専用ケースに同梱されており、到着後すぐにお使いいただけるフルセットです。
Q: LiveU Soloなどの配信エンコーダーと比較してどう違いますか?
A: LiveU Soloはカメラの映像を直接入力して配信プラットフォームへ送る「エンコーダー」ですが、本機はインターネット環境そのものを提供する「ルーター」です。そのため、映像配信だけでなく、複数台のPCでのWeb会議やファイルの送受信など、あらゆる通信を安定化できます。
Q: 実撮影条件でのバッテリー持続時間はどのくらいですか?
A: 本製品は内蔵バッテリーを搭載していないため、単体でのバッテリー駆動はできません。付属のACアダプターを使用してコンセントから給電するか、屋外環境ではVマウントバッテリーや大容量のポータブル電源(AC出力対応)を別途ご用意いただく必要があります。
Q: 利用途中でレンタル期間を延長できますか?
A: はい、レンタル期間の延長は可能です。ただし、次の予約が入っている場合は延長をお断りすることがあるため、スケジュールに変更が生じた場合は、マイページからお早めに延長手続きを行っていただくか、サポートまでご連絡ください。
Q: 屋外の雨天や水辺の環境でそのまま使えますか?
A: 本機は産業用グレードの堅牢な筐体を採用していますが、防水・防塵仕様(IPレーティング)ではありません。雨天時の屋外や水しぶきがかかる場所で使用する場合は、必ずテント内や防水ボックスの中に設置し、水濡れを防ぐ対策を行ってください。
Q: 5Gエリア外で使用した場合はどうなりますか?
A: 5Gの電波が届かないエリアに移動した場合でも、自動的に4G LTE回線に切り替わって通信を継続します。本機は5Gモデムと4Gモデムのデュアル構成であり、常に利用可能な最適な電波を掴んでボンディングを行うため、通信が完全に途切れるリスクは低く抑えられます。
Q: 別途用意すべきメモリカード・バッテリー・アクセサリは?
A: データ保存用のメモリカードは不要です。電源確保のためのポータブル電源や延長コード、接続機器とルーターを繋ぐためのLANケーブル(必要な長さ)は別途ご用意ください。より安定した通信のためには、有線LANでの接続を推奨しています。
光回線が引けない会場でYouTubeライブ配信を行うことになり、「Peplink MAX BR2 Pro 5G優先接続+パンダWiFiセット」を利用しました。結論から言うと、回線の冗長化と拡張のしやすさを重視する方には、とても頼れる一台です。
■ 構成
本体の内蔵SIMスロット2系統にはDOCOMOとSoftBankの回線を入れ、ダッシュボードでは両方がLTE-Aで接続済みと表示されました。さらにセットのモバイルルーター(パンダWiFi)をUSBテザリングで接続し、こちらも問題なく認識されています。
■ 良かった点① USBテザリングに対応している
今回一番のポイントです。当初はセットのモバイルルーターとWiFiで接続する想定でしたが、BR2 ProはUSB 3.0ポートを備えており、パンダWiFiをUSBケーブルで直接つなげました。イベント会場はWiFiの電波が混み合いやすく、無線区間がボトルネックになることを心配していましたが、有線接続にできたことでその不安が解消されました。ダッシュボード上でもUSBが「接続済み」と表示され、設定で迷うこともありませんでした。
なお、USBテザリングを行う場合は、USB-C〜USB-Aのケーブルを別途用意する必要があります(セットには含まれていません)。ケーブルは充電専用のものだとデータ通信ができないため、必ずデータ通信に対応した製品を選んでください。品質の低いケーブルでは接続が不安定になることもあるので、仕様をよく確認し、本番前に接続テストをしておくと安心です。
■ 良かった点② WANポートが2つある
Ethernet WANが2ポートあるのも助かります。内蔵セルラー2系統とUSBに加えて有線WANを2本足せるので、最大5系統を同時に束ねられます。優先度1にまとめて入れるだけで対象にできる分かりやすさも好印象でした。
■ セット外のStarlink miniも接続
レンタルセットにはStarlinkは含まれていませんが、Starlink miniを有線LANでWANポートに接続し、追加の回線として組み込みました。空きポートがあるおかげで、後から回線を足す拡張がとても簡単でした。
■ 実測と注意点
Starlinkをつなぐ前の、セルラー2回線とUSBテザリングの構成で測定したところ、下り約113Mbps、上り約16Mbpsが出ており、1080pのライブ配信には十分な帯域でした。一方で、瞬間的にレイテンシが跳ねる場面もあったため、重要な配信では事前の現地テストをおすすめします。また、初期設定時にVLAN WANの表示が回り続けましたが、使わない場合は無効にしておくと画面がすっきりします。
■ まとめ
モバイル回線と衛星回線を組み合わせた、光回線のない会場向けの構成を、このセットとWANポートの拡張性で無理なく実現できました。回線の選択肢を広げたい方にもおすすめです。