商品の仕様
周波数 範囲 |
142.934375~142.984375 MHz/146.934375~146.984375 MHz/受信専用 FM放送 76.1~108 MHz |
変調方式 |
4値FSK(電波型式F1E/FiD 音声圧縮方式:TOKUDER) ※TOKUDER方式の他社製デジタルコミュニティ無線機と、共通の機能を使って通話と地図ソフト上の表示が可能 |
通信方式 |
単信(プレストーク) |
送信出力 |
500mW(偏差 +20%、-50%以内 / アンテナインピーダンス:50Ω(本体側接栓SMA-J) |
受信感度 |
(BER 1%) -3dBμVemf以下(スタティック時) / +5dBμVemf以下(フェージング時) |
受信方式 |
ダブルスーパーヘテロダイン |
低周波 出力 |
10%歪 インピーダンス8Ω 300mW以上(内部スピーカー) 150mW以上(外部スピーカー) |
定格電圧 |
DC 3.8V EBP-180 バッテリーパック DC 5V USBアダプター接続時 |
消費電流 |
送信 : 600mA以下 受信 : 500mA以下 (外部スピーカー8Ω、音量最大、非充電時) |
使用温度範囲 |
本体 -10℃~+50℃ USBアダプター 0℃~+40℃ |
定格寸法と 質量 |
W55×H101.5×D23.4mm(突起物除く幅、高さ、奥行き) アンテナ長:約150mm |
地域の防災、防犯用途に向くほか、アウトドアのレジャー、UHF特小の屋外ユーザーにも最適なトランシーバー。免許・資格・電波利用料不要、国内なら陸、海、空、どこでも使えます。
DJ-PV1DのSメーターと音声受信設定について
Sメーター表示は、どの位の強さで信号を受信しているかをアンテナマークより詳細に表示させるものですが、何も音声信号を受信していなくてもメーターが表示されるのは異常ではありません。受信レベル表示やメーターが付いたAMラジオで受信中、電波が無いところでも、多少はあっても常に表示が振れるのと似ています(同じ原理ではありませんが)。
音声受信設定は、電波が近くまで来ているかどうか確認したいなどの用途が有るため採用しています。通常は初期値の標準でお使いください。「弱い」設定にすると、声にならないノイズのような信号を受信しやすくなります。
DJ-PV1Dの距離・方角表示について
DJ-PV1Dの距離・方角表示にはエラーが生じます。
・通話中の全員が状態よくGPS信号を受信でき、通信エラーが起きにくい信号強度があれば誤差は最小ですが、それでも表示できる3桁未満の距離情報は四捨五入されるため、常に正確とは言い切れません。・GPS受信情報や通話の条件によっては「近い」「遠い」とだけ表示されたり、移動していないのに前の通話の時とは距離が違って表示される「位置飛び」が発生したりすることがあります。このため距離・方角の表示精度を保証することはできません。
DJ-PV1Dのアンテナについて
DJ-PV1Dは市販の外部アンテナを接続することができます。簡易無線とは異なり、高利得アンテナは許可されていないので選べる種類は少ないですが、アンテナを屋外や車外に出せるのは通信にとても有利になります。本製品の化粧箱に同梱されているアンテナに関する注意書きに記載があるアンテナ型式は、アンテナメーカーがデジコミ用に発売されているものです。
・市販されているものは、アンテナメーカー製、他メーカー製デジコミの付属品アンテナも含め、全てお使いになれます。
・デジコミは許可されている送信出力が低いので同軸ケーブルを長く引き回すと減衰して、受信信号のロスとも相まって、通話不良の原因になります。
・既定品以外のアンテナで送信すると技適の適用外となります。技適対象外の無線機を使うと不法無線局として罰せられます。
・アンテナが体に接触すると、極端に通話距離が短くなります。ベルトクリップを装着したまま通信する時は特にご注意ください。腰に装着したままで使うときは、アンテナが体に接触しにくいオプションのEBC-62 クイックリリース式ベルトクリップをお使いください。
【通話距離の目安】手持ち状態にて(ベルトクリップ未使用)
・高いビルや山頂のような開けた見晴らしの良い場所:3km以上
・河川敷のような広い、障害物のない平地:2km以上
・郊外の、障害物が少ない平地:1km以上
・ビルが多い都市部:200~500m程度、直線の道路上であれば1km程度
・屋内:UHF特小トランシーバーと同程度で、建物の構造によっても大きく変わります。屋内と屋外で通話距離が大きく変わっても、無線機の異常ではありません。
デジタル小電力コミュニティ無線とは?
デジタル小電力コミュニティ無線(以下デジコミ)は、2018年に初めて実用化された音声通信用トランシーバーが発売された、新しいカテゴリーの無線です。デジコミはもともと野生動物の監視、高齢者や子供の看視、登山などアウトドアでの救難用途を想定して作られたもので、GPSによる位置情報機能が義務付けられており、屋外での伝搬に有利な142/146MHz帯が割り当てられているのが特徴です。通話のタイムアウトは1分で、キャリアセンスも義務付けられています。通話用に17個、呼び出し専用に1個、合計18個のチャンネルが割り当てになっており、中継はできません。
全体、グループ、個人呼び出しと緊急警報はありますが、特定小電力トランシーバーのグループ機能とは異なり、デジタル簡易無線のユーザーコードや秘話機能はありません。・全体呼び出しモードで使うと誰でも、知らない人とでも通話ができます。
・グループ呼び出しは、あらかじめ登録し合っておいたユーザー同士が通話するモードです。別のグループに属するユーザーとは通話できません。全体呼び出しモードのユーザーは全てのグループと任意に通話できます。リーダーが全体呼び出し、A班、B班…は個別にグループ設定しておくと他の班の不要な通話は聞かなくて済み、リーダーは全員の様子を知ることができます。
・但し、全体呼び出しモードを使う他人が同じチャンネルにいれば、混信してしまいます。「全体呼び出しを受信しない」設定にして全員がグループ登録すれば仲間だけで通話でき、他人の声は聞かないようにできます。(秘話では無いので、全体呼び出しモードにしている人には、自分たちの通話は聞こえています。)
・個別は1対1で通話するモードです。秘話では無く、電話の様に他の人に通話そのものが聞かれないシステムになっています。空きと思ってそのチャンネルで送信すると「通話中です」と知らせます。
アンテナは取り外しが可能で、アンテナメーカーから外部アンテナが発売されています。屋外や車外にアンテナを設置することができ、通話距離を広げられますが、デジタル簡易無線のような高利得のアンテナは許可されていません。出力は免許資格不要としては0.5Wと大きく、高層建築物や山など障害物がなければ2km程度の距離でも実用になります。逆に屋内ではVHFの電波伝搬の特徴などから、UHFの特小トランシーバーと同程度になることがあります