動画用一脚とは?
この記事の内容
いつもパンダスタジオレンタルをご利用いただき、ありがとうございます。自称「三脚ソムリエ」のスタッフ櫻井です。
最近はビデオカメラだけでなく、キヤノンEOSシリーズをはじめとする一眼レフカメラや、SONY αシリーズやコンパクトシネマカメラのFX3やFX6、PanasonicルミックスGシリーズのGH5といったミラーレスデジカメ等でも動画撮影される方が増えてきております。
三脚解説シリーズは、第一回は「動画用三脚と写真用三脚の違いに関して」、第二回は「動画用三脚の仕様の見方」、第三回は「動画用三脚のエントリーモデルの比較について」、第四回は「グランドスプレッダーとミッドスプレッダーの違い」に関して説明いたしました。
今回は少し趣向を変えまして、「動画用三脚」ではなく、「動画用一脚」についてお話しようと思います。(この手の質問も多いので)
動画用一脚システムとは?
「動画用一脚システム」は、通常の一脚に、ビデオ用ヘッドと足元に小さな「ミニ三脚」が搭載された機材です。
安定性は動画用三脚には及ばないものの、手持ちよりは安定して撮影することが可能です。どのメーカーも、それぞれの型番、仕様、訴求ポイントは掲載してあるのですが、三脚と比較してどうなのか、というような根本的な情報が記載されていません。そこで、実際に機材を選定するうえで、何がメリットなのか、デメリットなのか、どんな人におすすめできるか、という点に関して、レンタルスタッフという立場からブログにまとめようと思います。
動画用三脚と比較した場合のメリット、デメリットについて
メリット:
① 三脚に比べ軽量です。
② スペースが少なくても対応可能です。
③ セッティングが圧倒的に素早く行えます。
④ 高さ変更が容易に可能です。
⑤ 動画用一脚特有の動き(被写体の回り込んだり、近づきながら撮影するなど、スライダーに近い映像表現)が可能です。
*手持ちと比較するのであれば、 動画用一脚はミニ三脚が底面にあるので、安定性は動画用三脚に劣るものの、映像は比較的安定します。
*例を挙げるとLibecのTH-M KITやHFMP KITなどは動画用一脚の中でも安定性が高く、ある程度の高さ(1kgで1m程度)で手を離した状態でキープすることも可能です。(インタビューであれば、メモを取ったりできますし、携帯電話を取ったり、手を放してリラックスすることが可能です。)
デメリット:
① 三脚に比べると安定性が劣り、転倒する可能性があるので、扱いに注意する必要があります。
② 動画用一脚を置いてその場を離れられません。
動画用一脚システムはこんな方におすすめ
① 撮影個所を頻繁に変えて撮影を行う方
② 一秒でもセッティングの時間を節約したい方 (安定性は三脚に劣りますが)
③ 撮影に持参する機材重量を少しでも軽くしたい方
④ 撮影スペースが三脚ほど取れない現場に出る方
実際、展示会やホールなどのイベント撮影される方、学校などの撮影をされる方、ブライダルカメラマンが好んで「動画用一脚」を使用する方が多いと思います。私個人としては、「動画用三脚」と「動画用一脚」の両方を所持しておき、上記のメリット、デメリットを理解した上で、現場に応じて使い分けするというのが良いと思います。
次回について
動画用三脚で重要な「重心高とカウンターバランスチャート」の見方について解説いたします。
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