カメラとHDMIケーブルの固定方法について
この記事の内容
皆様はHDMIという規格についてご存じでしょうか。こちらは映像、音声を伝達するための伝送規格となり、ライブ配信を行う場合は、カメラと同じように必須の知識となります。今回はHDMIの概要と実際にケーブルを使用する際の注意事項に関して触れてみたいと思います。
HDMIとコネクタ端子に関して
そもそもHDMIって何のこと?
High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)の頭文字をとり、「HDMI」と名付けられました。デジタル家電やAV機器の間で高品位な映像と音声をやり取りするため、2002年に半導体メーカーや家電メーカーが中心となって策定したインタフェースの規格となります。従来のケーブルが映像と音声が別々に必要だったのに対して、HDMIは映像、音声、機器制御信号をケーブル1本で伝送できるという点が大きなメリットとなります。ビデオレコーダー、ブルーレイプレイヤーなどのAV機器に加え、ビデオカメラやデジタルカメラや、一部の高性能なタブレット、スマートフォンにも搭載されております。
HDMIケーブルのコネクタって?
現在のHDMIケーブルのコネクタのサイズの規格は、大きく分けて3種類ございます。
①標準HDMI(Aタイプ)
一番多く採用されている標準サイズのHDMIとなります。家庭用ビデオレコーダー、DVDプレイヤー、ゲーム機(ニンテンドースイッチやプレイステーション4)などに搭載されております。
②Mini HDMI(Cタイプ)
家庭用ビデオカメラ、モバイルモニター、モバイルプロジェクターなどに搭載されております。さらに小型化されたMicro HDMIの登場の影響で、最近は見かける機会が少なくなってきました。
③Micro HDMI(Dタイプ)
スマートフォン、タブレット、ミラーレスデジカメなどの小型モバイル機器に搭載されております。
HDMIケーブル接続時の注意事項
三脚などにカメラを搭載してライブ配信を行う際に、HDMIケーブルををそのまま接続してスイッチャーなどに接続すると、HDMIコネクタにケーブルの重量分の負担がかかり、最悪の場合はコネクタが折れて破損してしまうケースがございます。特にコネクタ自体が小さいMini HDMIやMicro HDMI端子を持つカメラと、長いHDMIケーブルを組み合わせて使用する場合は、そのリスクが大きくなるのでご注意ください。
▲HDMIケーブル破損
コネクタ破損を回避するために
①ケーブルホルダー搭載の機種の場合
本体側面にあるケーブルホルダーからケーブルを通してください。
②ハンドル搭載の業務用カメラの場合
ハンドルにケーブルを通して荷重を分散させてください。
③ケーブルホルダーもハンドルも未搭載のカメラの場合
動画用三脚のパン棒の根元などに一回転してからケーブルを落としてください。
④マジックテープなどを利用してケーブルを固定
マジックテープや養生テープ等でケーブルを固定するとコネクタの負担が軽減されます。
状況によって胃は、「①+④」といった上記対策を組み合わせるケースもございます。
結局、ユーザー側でHDMIコネクタに極力負担がかからないように意識していただき撮影現場に応じて調整することが重要です。
補足:カメラとAC電源を直接接続する場合
今回とは別件になりますが、カメラを三脚等に乗せた状態で、AC電源をカメラへ直接接続している場合にも、電源コネクタに負担がかかり破損するリスクがあります。(特にACアダプターが宙づりになっていると、その重量分がコネクタに対して負担がかかるので、破損のリスクが高まります)
HDMIケーブルと同様、AC電源を直接使用する場合にも上記の対策を推奨いたします。
三脚からカメラを外す時は
ただし、上記方法でケーブルを固定した状態でカメラを三脚から取り出して利用する場合、事前にHDMIケーブルを外しておかないと、カメラを外した時に急激なテンションがかかり、コネクタが破損するリスクがあります。ご注意ください。
最後に
いかがでしたでしょうか。HDMIケーブルのコネクタは業務用の映像伝送コネクタ(SDI)のようにロックが利かず、意外に脆いので、使用する場合は注意してご利用いただければと思います。
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