SONY UWP-D21 ワイヤレス・ラベリアマイク(アナログ) 概要
ボディーパックトランスミッター(送信機:UTX-B40 )とポータブルダイバーシティーチューナー(受信機:URX-P40 )のセットです。
小型カムコーダーとの組み合わせにより、ENG、EFP アプリケーションにおいて機動性のあるシステム を構築することができます
SONY UWP-D21 ワイヤレス・ラベリアマイク(アナログ) 特徴
ソニーのデジタルオーディオプロセシング技術により高音質を実現
ソニーの新開発デジタルオーディオプロセシングは、DSP(デジタルシグナルプロセッサー)を使用したデジタルコンパンディングにより高音質を実現します。
素早く簡単に安全なチャンネル設定が可能なNFC SYNC機能
効率化が追求される撮影現場では、カメラマン一人で映像と音声の収録を行う機会が増えており、素早く簡単なチャンネル設定と安定したRF伝送が求められています。
新UWP-Dシリーズでは使いやすさをさらに進化させ、NFCの通信技術を使ったソニー独自の周波数設定機能「NFC SYNC」により、素早く簡単にチャンネル設定が可能です。
レシーバーのNFC SYNCボタンを長押しすると、自動的に最適な周波数をスキャンし、トランスミッターをタッチするだけで、チャンネル設定が瞬時に完了します。
安定した信号受信を実現するトゥルーダイバーシティー受信方式
各チャンネルに2つの受信回路を搭載し、送信機からの電波を同時に受信して受信状態の良好な方を自動選択するトゥルーダイバーシティ方式により、広いエリアでも音切れやノイズの発生を抑えた安定した受信が可能です。
音量調整不要のオートゲインモード
ゲインを高めに設定し、リミッターにより歪みにくくする設定です。演者の声の大きさがわからない時などには、まず最初にこのモードを選ぶ事をお薦めします。
オフマイクで使用する際に音量を上げる+15dBゲインブーストモード
マイクが口元から遠く、音量が不十分となる場合に、ゲインを15dBブーストします。インタビュー用途などで便利な機能です。
ライン入力対応(送信機:UTX-B40)
オーディオ入力機器に応じて、MIC/LINE の切り換えにより入力レベルを設定可能です。
受信機の2つの周波数を素早く切り換えられるチャンネルメモリー機能
チャンネルメモリー機能により、直前にセットしたチャンネルと現在のチャンネルを素早く切り替えることが可能です。1つのレシーバーに対してトランスミッターを2台使用するような場面で便利にお使いいただけます。
送信機の周波数を受信機に伝送可能(送信機:UTX-B40)
送信機の周波数とコンパンダーモード設定を、NFC SYNC機能により受信機に転送可能です。1つの送信機に対して複数の受信機を使用する際に便利な機能です。
モニタリング用ヘッドホン出力端子(受信機:URX-P40)
受信機の音を直接モニタリング可能です。カメラ側にヘッドホン端子が無い場合に便利です。
受信機をイヤーモニターとして使用するときに便利なモニターモード(受信機:URX-P40)
本機能を有効にすると、画面がモニタリングのレベル設定状態に固定されます。+/-ボタンを押すだけで、音量が変わります。受信機をインイヤーモニターとして使う際に便利な機能です。
多彩な設定が可能なミュート機能(送信機:UTX-B40)
送信中にMUTEボタンを操作することによって消音状態となり、受信機から音声を出力しないようにできます。MUTEボタンでどのような操作を行うと消音状態になるのかを、さまざまなパターンで設定可能です。
MUTE(ALT):MUTEボタンを押すと消音状態になります。再度MUTEボタンを押すと音声が出力されます。
MUTE HOLD:MUTEボタンを押している間は消音状態になり、MUTEボタンを離すと音声が出力されます。
PTT HOLD:MUTEボタンを押している間は音声が出力され、MUTEボタンを離すと消音状態になります。
DISABLE:MUTEボタンを操作しても消音状態になりません。
ソニー製WL-800/UWP/UWP-Dシリーズとの互換性を確保
デジタルコンパンダーにより、別のソニー製アナログワイヤレスシステムとの互換性を保ちます。モードを切り換えることにより、従来のソニー製アナログワイヤレスマイクロホンシステムWL-800シリーズ(WRTシリーズ、WRRシリーズ、WRUシリーズ)、UWPシリーズ、UWP-Dシリーズと組み合わせて使用することができます。
受信機の出力レベル調整機能搭載(受信機:URX-P40)
受信機の音声出力レベルを-12dBから+12dBまで、3dB刻みで設定できます。入力レベルコントロールを持たないカメラと組合せてお使いの場合に便利な機能です。
屋外でも見やすい有機EL ディスプレイ(送信機:UTX-B40 / 受信機:URX-P40)
反応が早い有機EL 表示素子(Organic Light-Emitting Diode)の採用により、設定状況を鮮明かつ正確にリアルタイムで表示することが可能です。
外部電源供給用USB端子(送信機:UTX-B40 / 受信機:URX-P40)
DC電源供給機能により、長時間運用や電池切れなど緊急時の電源供給が可能です。
人感センサーモード(送信機:UTX-B40)
超音波を使った人感センサーによる、音声への影響を低減するかどうかを設定します。有効にすると、ハイカットフィルターが働き、ノイズを低減します。
OFF:フィルターなし
LOW:カットオフ周波数20kHz
HIGH:カットオフ周波数15kHz
赤外線通信機能による従来モデルとの互換性を確保(送信機:UTX-B40)
送信機(UTX-B40)には赤外線機能がありますので、URX-P03やURX-P03Dからチャンネルやコンパンダーモード設定を受信可能です。レシーバーのAUTO SET機能も使用可能です。一方、URX-P40には赤外線機能がありません。
UTX-B03をURX-P40と組み合わせてお使いの場合は、トランスミッターのチャンネルをマニュアルで設定する必要があります。
小型軽量なデザインにより、高い機動性を確保
新しいUWP-Dシリーズでは小型軽量化を図り、現場での機動力のある運用を実現しました。ボディーパックトランスミッターUTX-B40は、従来機種より約20%の小型化を実現し、装着時の負担を軽減しました。
レシーバーURX-P40(MIシュー含む)は外形寸法が短くなり、カムコーダーやデジタル一眼カメラなど、小型のカメラと組み合わせた場合でも、一体感あるスムーズな運用が行えます。
別売のマルチインターフェースシューアダプターSMAD P5 との組み合わせでデジタルオーディオインターフェースに対応
受信機(URX-P40)はデジタルオーディオインターフェースを追加したマルチインターフェースシュー(TM) (MIシュー)に対応しています。これにより、マルチインターフェースシュー(SMAD-P5)とソニー製XDCAMカムコーダー(*)との組合せでD/A・A/Dプロセスを削減。カムコーダーへのダイレクトデジタルレコーディングが可能となり、低ノイズ・高音質を実現します。(アナログ接続時との比較で、S/Nレベルは6dB以上改善されます。改善幅はカムコーダーのモデルによります。)
* 本機能に対応するカメラの機器情報は、ソニーのウェブサイトをご確認ください(検証結果は2019年9月上旬頃提供予定です)
受信機(URX-P40)はマルチインターフェースシュー(SMAD-P5)を使用することで、MIシューを搭載したカムコーダーやデジタル一眼カメラに接続可能です。
これにより、ケーブル接続が不要となります。MIシューアダプターを介して、受信機(URX-P40)から音声信号がカムコーダーに伝送されます。また、カムコーダーから受信機(URX-P40)に対して電源供給可能で、またカムコーダーから受信機(URX-P40)の電源オン・オフをコントロールでき、電源を一元管理することができます。
また、カムコーダー(*)との機能連携により、RFレベルメータのほか、音声ミュート状態、およびトランスミッターの低バッテリー警告などの情報をカムコーダーのビューファインダー上に表示可能。現場での使い勝手を向上させます。
なお、SMAD-P5には後方互換性があり、従来のMIシューを搭載した一部のカムコーダーでも、アナログ音声接続でご使用いただけます。
* 本機能に対応するカムコーダーの機器情報は、ソニーのウェブサイトをご確認ください
SONY UWP-D21 ワイヤレス・ラベリアマイク(アナログ) おすすめポイント
人気のUWP-Dシリーズが進化し、さらに小型軽量化 されています。様々なソニー製品との組み合わせも可能ですので、多くのシーンで活用できます。
通信においては、ソニー独自の周波数設定機能「NFC SYNC」により、素早く簡単にチャンネル設定が可能。カメラマンの作業効率が大幅に上がります。
モニターモード、ミュート設定など、多彩な機能が直感的に使えます。 カメラマンの負担が減り、よりよい映像を創ることができます。
SONY UWP-D21 ワイヤレス・ラベリアマイク(アナログ) 仕様
送信機( UTX-B40 )
発振方式 : 水晶制御PLLシンセサイザー 搬送波周波数 : 806.1250809.750MHz RF出力レベル : 10mW/2mW( 選択可) プリエンファシス : 50μs 基準周波数偏移 : ±5kHz(- 60dBV、1kHz 入力時) ひずみ率 : 0.9%未満( " 60dBV、1kHz 入力時) SN 比 : 60dB(- 60dBV、1kHz 入力時) 102dB(GAIN MODEをAUTO GAINに設定時、最大) 96dB(GAIN MODEをNORMALに設定時、最大) 音声遅延 : 約0.35ミリ秒 トーン信号周波数 : コンパンダーモードをUWP-Dに設定時・・・32.382kHz コンパンダーモードをUWPに設定時・・・32kHz コンパンダーモードをWL800に設定時・・・32.768kHz 電源電圧 : DC3.0V(単3 形アルカリ乾電池2 本) DC5. 0V( USB 端子より供給) NFC 機能 : あり IR SYNC 機能 : あり USBポート : Type-C 許容動作温度 : 0~50℃ 許容保存温度 : -20~+55℃ アンテナ : 波長1/4λ ワイヤーアンテナ 音声入力端子 : φ3.5mm ロック式3 極ミニジャック 基準音声入力レベル : - 60dBV(MIC入力、GAIN MODEをNORMALに設定時、アッテネーター0dB) + 4dBu( LI NE 入力) 周波数特性 : 40Hz~15kHz( Typical) アッテネーター : 0~27dB(3dB ステップ) インジケーター : POWER、AUDIO/MUTE 電池持続時間 : 約10 時間(ソニー製アルカリ乾電池 単3 形( LR6)2 本使用、10mW 出力、25℃、 DISPLAY MODEをAUTO OFFに設定時) 外形寸法(幅×高さ×奥行): 63×73×19mm(アンテナ含まず) 質量 : 約83g( 乾電池含まず) ラベリアマイクロホン( ECM- V1BMP) 型式 : エレクトレットコンデンサー型 周波数特性 : 40~20,000Hz 指向特性 : 無指向性 正面感度 : -43.0dB±3dB(0dB=1V/Pa、at1 kHz ) 許容動作温度 : 0~50℃ 許容保存温度 : -20~+55℃ ケーブル長 : 外径2.3 mm、2 芯シールドケーブル1.2m 外形寸法 : φ6.8×19.5mm(ケーブルおよびコネクターを除く) 質量 : 約16.2g
受信機( URX-P40 )
アンテナ : 波長1/4λ ワイヤーアンテナ( 角度調節可) 音声出力レベル : - 60dBV(φ3.5mmロック式3 極ミニジャック、アナログ出力、オーディオ出力レベル0dB) -20dBFS( 外部接続端子、デジタル出力、オーディオ出力レベル0dB ) - 50dBV( 外部接続端子、アナログ出力、オーディオ出力レベル0dB ) オーディオ出力レベル可変範囲: -12~+12dB(3dB ステップ) 音声出力端子 : φ3.5mmロック式3 極ミニジャック、外部接続用端子 ヘッドホン出力レベル : 最大10mW(16-ohm) ヘッドホン出力端子 : φ3.5mmミニジャック 受信方式 : トゥルーダイバーシティー方式 局部発振 : 水晶制御PLLシンセサイザー 受信周波数 : 806.125~809.750MHz SN 比 : 60dB(1kHz Sin 波、5kHz 変調) 音声遅延 : 約0.35ミリ秒(アナログ出力) 約0.24ミリ秒(デジタル出力) ディエンファシス : 50μs 基準周波数偏移 : ±5kHz 周波数特性 : 40Hz~15kHz( Typical) ひずみ率 : 0.9%未満(1kHz Sin 波、5kHz 変調) トーン信号周波数 : コンパンダーモードをUWP-Dに設定時・・・32.382kHz コンパンダーモードをUWPに設定時・・・32kHz コンパンダーモードをWL800に設定時・・・32.768kHz インジケーター : POWER、RF 許容動作温度 : 0~50℃ 許容保存温度 : -20~+55℃ NFC 機能 : あり USBポート : Type-C 電源電圧 : DC3.0V(単3 形アルカリ乾電池2 本) DC5. 0V( USB 端子より供給) 電池持続時間 : 約6 時間(ソニー製アルカリ乾電池 単3 形( LR6)、25℃、 DISPLAYMODEをAUTO OFFに設定時) このマイクはパソコンの「Mic in」へ直接へ繋げられますせん。PCの「Mic in」はシステムオーディオに属しており、音質や音量、その他マイクの音声を制御する機能には限りがあります。また、「音声が読み込まれない」「ノイズが発生して使い物にならない」といったトラブルの原因となります パソコンでZOOMやMS-Teamsなどのミーティングソフト、OBSやWirecastなどの配信ソフトをご利用される場合は、必ず下記のような「USBオーディオインターフェイス」を併用してください。[カテゴリー:USBオーディオインターフェイス] たとえば[Steinberg UR22C](1,100円) は、付属品のUSBケーブルでPCへ繋ぐだけでバスパワー運用が可能です。電圧不足の場合は別途USBケーブルで電源を足すこともできます。また、背面にはフォンケーブルのアウトプット(L/R 2Ch)が付いていますので、PCで聞いている音声を外部スピーカーに流すことも可能です。(ループバック機能付き)
既にふた昔も前の機材になってしまいましたが、sonyカメラとの相性や、電波の受信状況などは抜群の安定感です。ただし細かな音量設定は慣れが必要ですが、それでも安心感があります。