ヤマハ SWX3200-28GT SWX3200-28GT 概要
大規模から小規模まで、ネットワーク構築に最適なL3スイッチ
- 初搭載「スタック機能」による冗長化
- セキュリティー機能の強化
- 充実した管理/設定機能
- 精度の高い端末の死活監視機能
- パフォーマンス観測
ヤマハ SWX3200-28GT SWX3200-28GT 特徴
大規模ネットワーク構成例
スタック機能
ヤマハのネットワーク機器では初めてスタック機能を搭載しました。大規模ネットワークの構築の際、ネットワークの障害対策を目的として、経路だけでない機器の冗長化の手段として機能します。
また、一般的なVRRPを用いる方法と比べて、待機スイッチが不要となるため、スイッチの利用効率を高めることができます。さらに、1台のスイッチのポート数では足りない場合に、仮想的に複数台のスイッチを1台のスイッチであるように動作させることで、ポートを容易に増設することが可能です。
※スタック機能を使用する場合には、別売りのダイレクトアタッチケーブル『YDAC-10G-1M』『YDAC-10G-3M』を使用してください。
セキュリティー機能の強化
より強固なセキュリティーが必要なネットワークに対応するため、インテリジェントL2スイッチ「SWX2300シリーズ」で採用したMACアドレス認証およびIEEE 802.1X認証に加え、新たにWeb認証に対応します。また、新たに認証機能の併用に対応し、1台のスイッチで複数の認証機能が使用可能です。
さらに、MACアドレスをベースとした通信許可端末の制限を行うポートセキュリティー機能を搭載しており、通信を許可する端末をあらかじめ登録しておくことで、不正なアクセスがあった場合にパケット破棄やポートをシャットダウンさせることができます。
充実した管理/設定機能
WebGUIによる可視化機能「LANマップLight」を搭載しており、コマンド入力による設定ではなく、グラフィカルな画面でスイッチの設定が可能です。「LANマップLight」では、スイッチとは別に監視装置を用意する必要がなく、スイッチ単体でループや端末の異常状態などを確認することが可能です。
コマンドによる設定は、業界標準のコマンド体系となっており、設定に際して、新たな学習は不要です。また、SNMPやRMONなどにも対応しているため、従来からの機器や設備でネットワーク監視を行うこともできます。さらに、当社スイッチ製品としてはmicroSDカードスロットを初めて搭載しました。内部に蓄積したデータのバックアップやファームウェアの起動・更新手段として、microSDカードが使用可能です。
精度の高い端末の死活監視機能
監視方法の組み合わせ(PING疎通確認、LLDP定期通信、受信スループット)による、高精度な端末の死活監視が可能です。異常検出時の動作(メール通知、SNMP/L2MSトラップ通知)も選択可能です。
パフォーマンス観測
CPUやメモリーの使用量、トラフィック量を定常的に観測。
大規模ネットワークの保守運用業務の負担となっている、機器の稼働状況や通信状況の把握を容易にします。また、期間(時間/日/週/月)ごとの変動データを1年分蓄積します。蓄積データやライブデータはダッシュボード画面で確認できます。蓄積データはmicroSDカードへのバックアップやPCへの保存も可能です。短期的な通信状況の把握や、長期的な需要予測、将来の設備設計に活用できます。
※データの蓄積にはmicroSDカードが必要です。
ヤマハ SWX3200-28GT SWX3200-28GT 仕様
インターフェース
LANポート数 |
24 |
SFPスロット数 |
- |
SFP+スロット数 |
4 |
microSDスロット |
1スロット(SDHC対応) |
コンソールポート |
1ポート(RJ-45), 1ポート(USB mini-B) |
オートネゴシエーション |
〇 |
Auto MDI/MDI-X |
〇 |
PoE
PoE給電可能ポート |
- |
給電方式 |
- |
最大給電能力(1 ポートあたり) |
- |
最大給電能力(装置全体) |
- |
性能
スイッチング容量 |
128Gbit/s |
転送能力 (※1) |
95.24Mpps |
レイテンシー(10G/1000M/100M/10M) (※2) |
1.3μs/2.5μs/5.4μs/36.9μs |
最大MACアドレス登録数 |
16384 |
フレームバッファー |
1.5MB |
ジャンボフレーム対応サイズ |
最大10,240byte |
リンクアグリゲーション
リンクアグリゲーション |
スタティック設定, LACP(IEEE 802.3ad) |
VLAN
VLAN |
ポートベースVLAN, タグVLAN(IEEE 802.1Q), プライベートVLAN, Voice VLAN, マルチプルVLAN |
スパニングツリー |
STP(IEEE 802.1D) (※4), RSTP(IEEE 802.1w) (※4), MSTP(IEEE 802.1s) |
ループ検出 |
〇 |
最大VLAN数 |
256(VLAN ID 1〜4,094) (※5) |
Layer3
基本設定 |
ARP, IP interface(IPv4, IPv6), ICMP(IPv4, IPv6), DNSクライアント, DNSリレー |
デフォルトG/W 冗長化 |
VRRP |
スタティックルーティング |
〇 |
ダイナミックルーティング |
OSPF(v2/v3), RIPv1, RIPv2, RIPng |
IPマルチキャスト
Layer2 |
IGMP Snooping(v1/v2/v3), MLD Snooping(v1/v2) |
Layer3 |
IGMP(v2/v3), PIM |
制御
ACL |
IPv4 ACL, IPv6 ACL, MAC ACL |
QoS |
送信キュー割当て(CoS, DSCP, ポート優先度), ポリシーベースQoS(個別ポリサー, 集約ポリサー), プレマーキング(CoS, ToS, DSCP), リマーキング(CoS, ToS, DSCP), スケジューリング(SP, WRR), 輻輳制御(Tail Drop), シェーピング(ポート単位, 送信キュー単位) |
フロー制御 |
IEEE 802.3x(全二重), バックプレッシャー(半二重), HOLブロッキング防止 |
ストーム制御 |
〇 |
管理/設定
管理プロトコル |
SNMP(v1/v2c/v3/Private MIB), RMON(v1/v2) |
セキュリティー, 認証機能 |
ポート認証(IEEE 802.1X認証, MACアドレスベース認証), Web認証, ポートセキュリティ |
プログラム管理 |
TFTPによる更新, Web GUIによる更新, microSDカードからの更新/起動 |
ロギング機能 |
メモリに蓄積, SYSLOGでの出力, 定期的なログのバックアップ機能 |
ログ記憶容量 |
最大10,000行 |
サポート機能 |
ポートミラーリング, ポートシャットダウン, リンクスピードダウンシフト, パケットカウンタ, 省電力モード(IEEE 802.3az EEE), DHCP(サーバ, クライアント), 時刻管理(手動設定, SNTP) |
L2MSマスター (※3) |
L2MSスレーブの管理, LANマップLight(スレーブ/端末管理, スナップショット, メール通知, 機器一覧, タグVLAN設定, マルチプルVLAN設定, 一覧マップ) |
L2MSスレーブ (※3) |
L2MSマスター(※6)の Web GUI による状態表示, ネットワーク構成表示 |
スタック |
〇(最大2台) (※7) |
CONFIGスイッチ |
- |
設定手段 |
Web GUIによる設定, コンソール/TELNETによるコマンドを使用した設定, TFTPによるダウンロード/アップロード, microSDカードからのコピー/起動 |
GUIの推奨ブラウザー |
・Windows: Internet Explorer 11, EDGE, Google Chrome, Mozilla FireFox ・MAC: Safari 7.0 以上 ・iOS: Safari 7.0 以上 (※8) |
ハードウェア
状態表示ランプ(前面) |
POWER, microSD, LINK/ACT, SPEED, Stack ID |
動作環境条件 |
周囲温度 0〜50℃, 周囲湿度 15〜80%(結露しないこと) |
電源 |
AC100~240V(50/60Hz) (※9), 電源内蔵(電源スイッチなし), 電源インレット(3極コネクター, C14タイプ) |
最大消費電力(皮相電力)、最大消費電流、発熱量 |
26.8W(45.9VA), 0.51A, 96.5kJ/h |
エネルギー消費効率(W/(Gbit/s)) |
- |
最大実効伝送速度(Gbit/s) |
- |
測定時ポート速度とポート数 |
- |
筐体 |
金属筐体, ファン:2基 |
電波障害規格、環境負荷物質管理 |
VCCIクラスA, RoHS対応 |
外形寸法 |
440(W)×44(H)×300(D)(突起物を除く)mm |
質量(付属品含まず) |
3.7kg |
付属品 |
電源ケーブル(3ピンプラグ), 電源抜け防止金具, 取扱説明書(保証書含), レッグ, ダストカバー(SFP+スロット取付け済み), ラックマウント用金具&ネジ |
オプション |
RJ-45コンソールケーブル, SFPモジュール, SFP+モジュール, ダイレクトアタッチケーブル |
仕様対象ファームウェア |
Rev.4.00.13(※10) |
(※1)フレームサイズ64Byte時(ノンブロッキング)です。
(※2)RFC2544に準じた測定値(ストア&フォワード方式, フレームサイズ64Byte)です。
(※3)L2MS(Layer2 Management Service)は、ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。L2MSスレーブ対応機種は、技術情報(RTpro)サイトにて公開しております。
(※4)STPおよびRSTPは、MSTPの下位互換により対応します。
(※5)VLAN ID 1はデフォルトVLAN IDです。
(※6)L2MSマスターに対応しているルーター/ファイアウォール/スイッチが別途必要です。L2MSマスター対応機種は、技術情報(RTpro)サイトにて公開しております。
(※7)発売後提供予定のファームウェアでスタックの最大数は4まで拡張予定です。
(※8)ブラウザーのバージョンは、最新バージョンにしてご利用いただくことを推奨します。また、最新のWebブラウザー対応状況は、技術情報(RTpro)サイトにて公開しております。
(※9)付属の電源ケーブルを使用する場合は、日本国内AC100Vのみ使用可能です。
(※10)最新プログラムは、技術情報(RTpro)サイト上に公開しております。
外観図