JVC GY-HC500 概要
本機は、機動性に優れたレンズ一体型のハンドヘルド型で、第一弾商品である「GY-HC900」のIP接続の親和性や高ビットレートでかつ低遅延の双方向ライブストリーミング機能などの基本性能を継承しながら、1型CMOSセンサーと新開発の4K 20倍レンズを搭載することで、高感度・低ノイズの4K高画質映像を実現します。
IPを介したさまざまな周辺機器との連携により、安定したIP伝送や遠隔地からのカメラ制御など、ユーザーニーズに合わせたワークフローの構築を可能とするIoTに対応したカメラレコーダーです。
JVC GY-HC500 特徴
高画質記録を実現する1型CMOSセンサーと新開発4K20倍レンズを搭載
広い受光面積でより多くの光を取り込むことができ、高い解像感と優れたSN比を実現する1型CMOSセンサーと、収差の発生を抑制し、画角・画質・倍率でバランスのとれた新開発の4K20倍レンズの搭載により、高感度・低ノイズの4K高画質記録を実現します。
「Apple ProRes 422」を標準搭載し、高い記録性能を実現
別売のSSDメディアアダプター「KA-MC100」を使用することで高速SSDメモリーに「Apple ProRes 422」の4K/60p記録が可能です。
さまざまなネットワークに対応する各種有線・無線インターフェースを装備
従来のUSBホスト端子を使った無線LAN、LTEなどのドングルに加えて、内蔵LAN端子、2.4GHz/5GHzのMIMO方式デュアル・アンテナ型内蔵無線LAN(「GY-HC550」のみ)など、さまざまなネットワークに対応する各種インターフェースを装備しています。
双方向のライブストリーミング機能を搭載
同一回線上でカメラからのライブストリーミングを中継しながら、スタジオ局からの番組映像とインカム音声をIPリターンビデオ、IPリターンオーディオ(IFB)として同時受信することが可能です。
10ビット、4:2:2サンプリングによる高画質信号処理を実現
映像信号の豊かな階調表現と色再現を実現するために、10ビット、4:2:2サンプリングによる高画質な信号処理が可能です。
用途に応じたさまざまな記録フォーマットに対応
記録コーデックには4:2:2 10ビットに対応した「Apple ProRes 422」と、MPEG-4 AVC/H.264 をサポート。ProResフォーマットは、「Apple ProRes 422HQ」、「Apple ProRes 422」、「Apple ProRes 422LT」が選択可能。MPEG-4 AVC/H.264はQuickTime(MOV)とMP4の選択が可能です。
高ダイナミックレンジと広色域を可能にするHDRとログガンマに対応
HDR(High Dynamic Range)への対応として、ITU-BT.2100準拠のHLG(Hybrid Log-Gamma)と弊社独自のDレンジ800%のJ-Log1 Gammaを搭載。高ダイナミックレンジ、広色域を10ビットで記録出力が可能です。
フルHD画質(1920x1080p)でのハイフレームレート撮影に対応
最大120フレーム/秒の映像を、通常の撮影と同じ画角でスローモーションとして撮影できます。動きの速いスポーツでのフォーム確認や印象的な映像表現の一つとして活用できます。
防水規格「IPX2」相当で、雨天などの状況下での撮影にも対応
JVC GY-HC500 仕様
電源 |
DC 12V (ACアダプター使用時) / DC 7.2V (バッテリー使用時) |
消費電力 |
約17.5W (出荷設定時) |
外形寸法 |
幅195mm × 高さ230mm × 奥行445mm |
質量 |
約 3 kg (フード、バッテリー装着時) |
防滴仕様 |
IPX2相当 |
撮像素子 |
1型CMOS 有効画素数 約935万画素 |
レンズ |
F2.8 ~ F4.5、 20倍ズーム、 f=9.43mm ~ 188.6mm (35mm換算:f=28mm ~ 560mm) |
感度 |
F11, 2000lx |
電子シャッター |
1/6 ~ 1/10000 |
NDフィルター |
OFF, 1/4, 1/16, 1/64 |
ビューファインダー |
0.4型LCOS 約368万ドット |
LCDモニター |
3.97型 LCD/WVGA 約115万ドット |
対応メディア |
SDHC/SDXC メモリーカード 4K(150Mbps):UHS-I U3,4K(70Mbps)/HD (50Mbps):Class10以上、 SD:Class4, High-Speed:UHS-I U3 SSD(M.2)、JVC製SSDメディアケースに装着使用 |
SDHC/SDXC メモリースロット数 |
2 |
SSD(M.2) スロット数 |
1 (拡張スロット使用) |
ビデオ出力 |
3G-SDI (BNC × 1)、HDMI × 1、AV (Φ3.5mmミニジャック x 1) |
オーディオ入力 |
XLR × 2(MIC、+48V/LINE), φ3.5mmミニジャック ×1 |
オーディオ出力 |
AV (Φ3.5mmミニジャック × 1) |
ヘッドフォーン |
Φ3.5mmミニジャック x 1 |
リモート |
Φ2.5mmミニジャック × 1 |
タイムコード入出力 |
RCA × 1 |
USB(3.0) |
USBホストAタイプ × 1 (ネットワークアダプター接続用) |
Ethernet |
RJ-45 ×1 |
ビルトインスロット |
オプション× 1 (SSDメディア、および機能拡張用) |
航空機撮影に使うビデオカメラを購入する際に、機種選定のためにレンタルさせていただきました。カメラ筐体は、やはり「ゴツい!」です。NX5J等よりもひと回り大きく、しかもずっしりと重量があります。光学20倍のズームレンズは最望遠で560mm相当で、HD記録時には超解像ダイナミックズームで40倍(1180mm相当)まで寄れます。1インチセンサー搭載で、画質は概ね満足いたしました。他方、気になった点としましては、液晶モニターはタッチパネル非対応ですが、GY-HM650等に装備されていた液晶モニター面のジョイスティックが廃止されており、操作がやややりづらく感じました。また、ライブストリーミングの画質が、FHD設定で配信した場合でも、動きのある場面での画質が良くなかったです(モアレ?ブロックノイズ?モヤ?がかかったような画になってしまい、気になりました。私はJVCケンウッドのコンシューマー機RY980でライブ配信を複数おこなっておりますが、RY980でのライブ配信時には、このような現象は起こっておりません)。今後ファームウェアのバージョンアップで改善されるとありがたいです。あと、バッテリーがあまり持ちませんので、屋外使用時は予備バッテリーの準備が必要ですね。あと、鏡筒がかなり太めですので3連リングの操作には慣れが必要です。特に、ズームリングは終端が無いタイプで、回す量も大きめなので、慣れるまで何度も練習が要りますね。手持ちのリーベックのLANCリモコンが使えました。パンダスタジオ様、レンタルさせていただきありがとうございました。